江家次第

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

江家次第(ごうけしだい)は、平安時代後期の有職故実書。著者は大江匡房。全21巻(現存は19巻)。この時代の朝儀の集大成として評価が高い。「江次第(ごうしだい)」が当初の書名と考えられ、諸書に「江帥次第」、「江中納言次第」、「匡房卿次第」、「江抄」として引用される。

概要[編集]

正確な編纂の開始時期は不明。『中外抄』などの記述によると、匡房が藤原師通の命令を受けて編纂がはじめられたという。そして、大江匡房の没した天永2年(1111年)まで書き続けられたと思われる。のちに加筆・増補が行われた。全21巻の編目は以下の通りである。

  • 第1巻~第11巻 - 年中慣例の朝儀
  • 第12巻 - 臨時神事
  • 第13巻 - 臨時仏事
  • 第14巻~第17巻 - 臨時の朝儀(欠巻の第16巻は行幸
  • 第18巻 - 政務
  • 第19巻 - 弓射・競馬および院中雑務
  • 第20巻 - 臣下の儀礼
  • 第21巻 - 崩御以下の凶事(欠巻)

全21巻であるが、目録に見える第6巻・第21巻は散逸したとも、初めより編まれなかったとも言われる。有職故実書として高い評価を得ており、これに対する注釈書として、一条兼良の『江次第抄』、尾崎積興の『江家次第秘抄』がある。現在伝わる本文は、『江次第抄』の一部が竄入したものもある。