柳井重人

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柳井 重人(やない しげと、)は、日本の園芸学者・造園学者。千葉大学大学院園芸学研究院 園芸環境科学講座教授(2021年より)。 博士(農学)日本造園学会会長のほか、環境情報科学センター常務理事(学術委員長)・同理事(行事委員長)、日本都市計画学会・会長アドバイザリー会議委員等を担当。東京都北区環境審議会 委員他。

学術活動を推進する一方で地方自治体緑の基本計画環境基本計画都市マスタープランなどの策定専門委員や、都市公園の計画・整備から管理運営や指定管理、緑地の評価等に係わる専門委員を多く歴任。また民間や市民活動における緑のまちづくりに参加などのほか、民有の緑地の保全・緑化推進や住民・企業・行政のパートナーシップに基づくオープンスペースの再生・活用、緑環境の市民活動へのアドバイザーや市民講座への講師等もつとめる。こうした活動を通して、持続可能な社会地域の形成や暮らしの改善・向上に寄与したランドスケープマネジメントの理論を考究しつつ、実践的活動を展開。

専門は、環境農学/ランドスケープ科学/造園学のうち、緑地環境学、環境造園学、緑地環境管理学。

山口県岩国市出身[1]。 1988年、千葉大学園芸学部環境緑地学科卒業。1990年、千葉大学大学院園芸学研究科環境緑地学専攻修士課程修了。 1992年から千葉大学園芸学部に勤務。1994年から、千葉大学園芸学部 助手。 1997年、博士(農学)の学位取得(千葉大学)。 1998年4月から1998年9月まで、千葉大学 大学院 自然科学研究科 助手。 1998年10月から2003年6月まで、千葉大学 大学院 自然科学研究科 専任講師。 2003年7月から2007年3月まで、千葉大学 大学院 自然科学研究科 助教授。 2007年から、千葉大学 大学院・園芸学研究科 准教授。同年、『環境都市計画事典』で、環境情報科学センター 環境情報科学センター 特別賞。

2014年、柏市 市政功労者表彰 (市政施行60周年記念)。 2015年、 (一財)公園財団 公園・夢プラン大賞2014 実現させた夢部門 最優秀賞(公園の魅力を発信「ユルリラの編集-21世紀の森と広場-)。 2016年3月、東京都北区 区政功労者表彰 (自治振興功労)。 2016年6月、国土交通省 第27回「みどりの愛護」功労者 国土交通大臣表彰。

2016年から、(一財)公園財団, 都市公園等管理運営事業自己点検評価委員会 専門委員および評議員 [1]。 2018年から、(一社)日本公園緑地協会「公園緑地」編集委員会 副委員長。(一財)日本緑化センター 緑化優良工場等選考委員会 委員。環境情報科学センター 常務理事。(一財)日本造園修景協会 千葉県支部 副支部長。

2018年4月、松戸市 自治功労表彰 (市政施行75周年記念) 。

2021年度から、千葉大学 大学院 園芸学研究院 教授就任[2]

2021年から、東京都 公園審議会 副会長[3]。 (公財)都市緑化機構 「緑の都市賞」審査委員。 (公財)都市緑化機構 SEGES (社会・環境貢献緑地評価システム) 評価・認定委員会 委員。

2022年から、墨田区 公園マスタープラン改定検討委員会 委員。江東区 都市計画マスタープラン2022推進会議 委員 [4]

著書[編集]

(いずれも共著)

  • 「造園実務必携」(2018、編集委員会編)朝倉書店
  • 「ランドスケープ計画・設計論」(2012、島田正文と編著)技報堂出版
  • 「まちづくり用語事典」(2007、矢島隆編著)山海堂
  • 「環境都市計画事典」(2005、丸田頼一編)朝倉書店
  • 「海辺の環境学」(2004、小野佐和子・宇野求・古谷勝則編)東京大学出版会
  • 「沿岸域環境事典」(2004、日本沿岸域学会編)共立出版
  • 「建築設計資料集成・物品」(2003、日本建築学会編)丸善
  • 「緑の環境設計」(2002、「緑の環境設計」編集委員会編)エヌジーティー
  • 「音の環境と制御技術-第Ⅱ巻応用技術-」(1999、時田保夫監修)フジ・テクノシステム
  • 「ランドスケープ大系第1巻ランドスケープの展開」(1996、日本造園学会編)技報堂出版
  • 「緑と環境のはなし」(1994、「緑と環境のはなし」編集委員会編)技報堂出版
  • 「リゾート開発計画論-地域形成とリゾートコンプレックス-」(1989、丸田頼一編)ソフトサイエンス社

脚注[編集]

  1. ^ 役員等一覧
  2. ^ 戸定会会報
  3. ^ 別紙 東京都公園審議会委員名簿
  4. ^ 柳井 重人 教授 博士(農学) 国立大学法人千葉大学園芸学部

外部リンク[編集]