月布鉱山
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月布鉱山(つきぬのこうざん)とは、山形県西村山郡大江町にある鉱山。ベントナイト鉱石を採掘している[1]。
特徴
[編集]クニマイン株式会社が保有する最大のベントナイト鉱山で、年間約8万トンが採掘されている[2]。
中期中新世杉山層中に賦存する層状鉱床である。硬質頁岩と互層をなすベントナイト層が計31枚確認されている[2]。
採掘されるベントナイトは、交換性陽イオンがナトリウムイオンのナトリウム型ベントナイトである[3]。
ベントナイト鉱山の多くが露天掘りであるが、月布鉱山では坑内掘りで採掘を行っている[2]。
歴史
[編集]1943年 - 国峰硫化工業月布鉱山として創業[4]
1949年 - ベントナイト鉱石採掘開始[5]
脚注
[編集]- ^ 原環センタートピックス 2019.6 No.130 (PDF)
- ^ a b c 高木哲一「2007年度秋期講習会「宮城・山形のベントナイト鉱床」」『資源地質』第58巻第1号、資源地質学会、2008年、43-47頁、doi:10.11456/shigenchishitsu1992.58.43、ISSN 0918-2454、NAID 130003645584。
- ^ 鈴木啓三, 榎戸洋之, 伊藤弘志「山形産モンモリロナイトの交換性陽イオン組成」『粘土科学』第45巻第1号、日本粘土学会、2005年11月、14-18頁、doi:10.11362/jcssjnendokagaku1961.45.14、ISSN 04706455、NAID 110004047360。
- ^ 大江町教育委員会『大江町と最上川の流通・往来の景観保存調査報告書』大江町教育委員会〈大江町文化的景観調査報告書 ; 第2集〉、2012年3月、185頁 。2021年10月17日閲覧。
- ^ “クニミネ工業株式会社 / 会社情報 / 沿革”. www.kunimine.co.jp. 2021年10月17日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 山谷金治「月布鉱山」『日本鑛業會誌』第100巻第1160号、資源・素材学会、1984年、978-980頁、doi:10.2473/shigentosozai1953.100.1160_978、ISSN 0369-4194、NAID 130007254181。