晒よし飴

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晒よし飴(さらよしあめ)は、宮城県大河原町銘菓[1][2][3]。熱や湿気に弱く、冬季限定(10月から翌年4月下旬ころまで)の製造・販売となっていることもあって、珍重されている[1][2][3]

概要[編集]

元祖晒よし飴本舗 市場家(大河原町)が製造・販売する菓子である[1][2][3]

砂糖で作った薄い飴を引き伸ばしての茎のような極細の筒状にしたものを撚り合わせた飴である[1][2]。1つの飴に約240本が撚り合わされており[2]、舌に乗せると一瞬で溶けてなくなる[3]独特の食感が特徴[1]。その製造工程は機械化されておらず、職人の手作業による[2]

晒よし飴そのものは割れやすくもあるため、缶入りで販売される際には、でんぷんを原料としたらくがん粉緩衝材として入れる[1][2]

歴史[編集]

元禄7年(1695年)に仙台藩伊達氏家臣・角田城城主石川宗恒は、市場家の先祖に珍しい菓子を作るよう命じた[2][3]。市場家先祖は沼のほとりに生えていたの束に着想を得て、晒よし飴を作り上げた[2][3]

類似製品[編集]

  • 霜ばしら - 仙台市の菓子屋で製造・販売されている同様の飴。晒よし飴よりも小さい[2]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f 高木ゑみ「おすすめ手土産カタログ」『高木ゑみのおもてなしレシピとテーブル: また呼びたくなる、来たくなる。』主婦の友社、2014年、77頁。ISBN 978-4072942505 
  2. ^ a b c d e f g h i j 齋藤あきこ (2014年1月8日). “今日のおやつ:冬の宮城県で作られる、霜柱のように繊細な「銘菓晒よし飴」”. COLOCAL. マガジンハウス. 2023年7月7日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 食べる・買う”. 大河原町観光物産協会]. 2023年7月7日閲覧。

外部リンク[編集]