新正堂 (東京都港区)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社 新正堂
新正堂外観
(2017年12月29日撮影)
店舗概要
所在地 105-0004
東京都港区新橋四丁目27番2号
座標 北緯35度39分51.45秒 東経139度45分17.58秒 / 北緯35.6642917度 東経139.7548833度 / 35.6642917; 139.7548833 (新正堂)座標: 北緯35度39分51.45秒 東経139度45分17.58秒 / 北緯35.6642917度 東経139.7548833度 / 35.6642917; 139.7548833 (新正堂)
開業日 月曜日~土曜日
閉業日 日曜日・祭日、8月は土曜日・日曜日・祭日
正式名称 株式会社 新正堂
施設所有者 三代目 渡辺 仁久
店舗数 1店舗
営業時間 月曜日~金曜日・午前9時~午後7時、土曜日・午前9時~午後5時
駐車台数 無し台
最寄駅 JR山手線、JR京浜東北線新橋駅、都営地下鉄浅草線新橋駅、都営地下鉄大江戸線汐留駅東京メトロ銀座線新橋駅
最寄IC 首都高速霞が関出入口
外部リンク 新正堂
テンプレートを表示

新正堂(しんしょうどう)は、東京都港区新橋四丁目にある和菓子店舗

概要[編集]

1912年(大正元年)に創業、元禄赤穂事件(いわゆる「忠臣蔵」)で知られる松の廊下刃傷で浅野内匠頭(浅野長矩)の預け先となりまた切腹の場ともなった田村右京大夫(田村建顕)の屋敷のあった場所[1]に店を構える和菓子店である。

店名は、「」橋にあるお菓子屋で、大「」元年に創業したことから新正堂と命名した[2][3]ことが由来。

切腹最中[編集]

  • 名物の「切腹最中」は、赤穂事件(忠臣蔵)にゆかりのあるお菓子を考案したいと願って作られたが、店主はその家族からも周囲からも縁起の悪いネーミングについて反対されたという。
  • 不始末をしたサラリーマンが、取引先に謝罪の手土産として持参する菓子折りとして重宝されている[4]。なお、田村氏は多くの勅使饗応を勤め朝廷から賞賛されており[5]、浅野長矩を犯罪者扱いで厳しく扱った記録が残り[6]、芝居でも踏襲されている。
  • 2017年公開の映画「勝手にふるえてろ」の中で、主人公の江藤良香(演:松岡茉優)が自宅アパートで小火騒ぎを起こし、隣人へ詫びる際に、この商品を購入し配るシーンがある。

営業情報[編集]

  • 取扱商品 - 義士ようかん、切腹最中、仮名手本忠臣蔵、味こよみ、景気上昇最中、出世の石段、e-monaka.com、生どら、陣太鼓どら焼き、豆大福、カフェ・オレ大福
  • 定休日 - 日曜日・祭日、8月は土曜日・日曜日・祭日
  • 営業時間 - 月曜日~金曜日・午前9時-午後7時00分、土曜日・午前9時-午後5時
  • 駐車場 - 無し

交通アクセス[編集]

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ かつては「浅野内匠頭終焉の地」碑があったが、現在は撤去されている(環二通りの建設工事による。2011年、東京都)
  2. ^ 新正堂 - お店のご案内
  3. ^ 新正堂 - 歴史探訪
  4. ^ ITmedia ビジネスオンライン「サラリーマンの味方「切腹最中」は、なぜ1日に7000個も売れるのか」(2017年06月07日 )ほか。
  5. ^ 特に、田村邦顕は14歳で饗応役をやり遂げ、広橋胤定から絶賛されている(『徳川実紀』『田村家家伝文書』など)
  6. ^ 宗家である仙台藩伊達家と広島藩浅野家は江戸時代を通じて絶縁状態。1712年に幕府が両家に和解を勧めたが、伊達吉村は拒絶した。

参考文献[編集]

  • 製菓実験社著『製菓製パン』「今月の店舗紹介(4)店舗コンクールで受賞「新正堂」(東京・新橋)」1983年3月、国立国会図書館蔵書
  • 『切腹最中(もなか)の日(デジタル大辞泉プラス)』「3月14日、東京都新橋の和菓子店新正堂が制定。同店の名物「切腹最中」をPRする」国立国会図書館参考情報

関連項目[編集]

外部リンク[編集]