弦楽四重奏曲第76番 (ハイドン)

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弦楽四重奏曲第76番 ニ短調 作品76-2, Hob. III:76 は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン1797年に作曲した弦楽四重奏曲である。偽作(作品7)や編曲作品を除くと第61番であり、第1楽章冒頭の主題から『五度』四重奏曲(ドイツ語: Quintenquartett)の愛称で親しまれている。 

また、まとめて出版された『エルデーディ四重奏曲』(作品76)の全6曲中の2曲目であることから、『エルデーディ四重奏曲第2番』とも呼ばれる。

曲の構成[編集]

全4楽章、演奏時間は約20分ほど。

  • 第1楽章 アレグロ
    ニ短調、4分の4拍子、ソナタ形式
    
\version "2.18.2"
\relative c'' {\set Staff.midiInstrument = #"violin"
  \key d \minor
  \time 4/4
  \tempo "Allegro"
  \tempo 4 = 130
  a2\f d,
  e a,
  d8 (cis d e) g (f e)\noBeam [a]
  <d, d'>4 c'!16 (bes a gis) a4-. r
}
    冒頭で愛称の由来ともなった五度の主題 "A - D - E - A" が示されるが、この主題は楽章全体の様々なところにちりばめられている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]