建国勲章

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建国勲章
褚輔成に授与された3等級の建国勲章(独立章)。正章と中綬(上)、副章(左)、襟章(右下、上側)、略章(右下、下側)
略章、上から大韓民国章(1等級)、大統領章(2等級)、独立章(3等級)、愛国章(4等級)、愛族章(5等級)

建国勲章朝鮮語: 건국훈장、建國勳章)は、大韓民国勲章。1949年4月27日に制定された[1]

対象と歴史[編集]

対象者は独立運動で顕著な功績のあった人物。1949年4月27日に制定された建国功労勲章令により設けられた[1]。建国功労勲章令は、大韓民国初の勲章制度であった[2][1]。1963年12月14日には、他の勲章・褒章と共に賞勲法で一括して取り扱われることとなった[1][2]

賞勲法第11条により規定され、大韓民国章(대한민국장)、大統領章(대통령장)、独立章(독립장[注 1]、愛国章(애국장)、愛族章(애족장)の5等級。下位に第20条で規定される建国褒章(건국포장)が存在する[4]。また、独立運動に係わる大統領表彰がその下位に位置づけられる[注 2]

当初は、重章、複章、単章の3種類であったが、賞勲法制定に伴いそれぞれ大韓民国章、大統領章、独立章とみなされるようになった。1990年には賞勲法制定前の建国褒章と大統領表彰は、愛国章、愛族章、建国褒章への変更が可能とされた[4]

勲章の構成は、正章と綬(1・2等級が大綬、3等級が中綬、4・5等級と褒章は小綬)、副章(3等級まで)、襟章、略章(略綬に相当)の4種。同格の勲章との差異として、他の勲章では中綬となる2等級に大綬、副章が伴わない3等級に副章を授与するという違いがある[4]

社会主義系とされる人物への叙勲は遅れ、2004年には叙勲の可否について国会で論戦となった[5]。また、国家報勲処内部で等級についても議論があったことが知られている[6]

親日派とされた場合、叙勲の取り消しが行われる事例が存在している[7]

関連項目[編集]

  • 独立有功者:独立有功者礼遇に関する法律の第4条により、大統領表彰以上が対象となる[8]
  • 布施辰治:愛族章を2004年に受賞した日本人初の受章者[9]

[編集]

  1. ^ 1990年7月2日までは国民章(국민장[3]
  2. ^ 大韓民国の表彰の序列は、無窮花大勲章、勲章(1 - 5等級)、褒章、大統領表彰、国務総理表彰、中央行政機関長表彰、各級の行政機関長表彰[1][2]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 건국훈장 대한민국장 정장”. 韓国国立中央博物館. 2016年1月19日閲覧。
  2. ^ a b c 임기말 ‘측근 챙기기용’ 논란 훈·포장 A to Z”. 文化日報 (2012年7月27日). 2016年1月19日閲覧。
  3. ^ 상훈법 시행령”. 法制処. 2016年1月19日閲覧。
  4. ^ a b c 상훈법”. 法制処. 2016年1月19日閲覧。
  5. ^ 与野党「左派への叙勲」で攻防”. 中央日報 (2004年10月7日). 2016年1月19日閲覧。
  6. ^ 左翼系列の54人に独立有功褒賞 3.1節記念日に授与”. 東亜日報 (2005年2月22日). 2016年1月19日閲覧。
  7. ^ 韓国政府「親日行為独立有功者の叙勲を取り消し」”. 中央日報 (2011年4月6日). 2016年1月19日閲覧。
  8. ^ 독립유공자예우에 관한 법률”. 法制処. 2016年1月19日閲覧。
  9. ^ 日本人に初めて韓国建国勲章”. 中央日報 (2014年10月12日). 2016年1月19日閲覧。

外部リンク[編集]