平通武男

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平通 武男(ひらどおり たけお 1907年11月18日 - 1991年3月28日)は、日本の画家(洋画家)。人物画を得意とした。

経歴[編集]

1907年(明治40年)大阪府豊能郡に生まれる。奈良県天理中学校を卒業後、川端画学校熊岡美彦の熊岡絵画道場で学ぶ。1933年(昭和8年)帝展初出品で入選。1935年(昭和10年)東光賞、 1936年(昭和11年)の文展(帝展の代わりに開催)に出品した「洗濯屋」で選奨を受賞[1]1938年(昭和13年)佐分利賞を受賞[2]

第二次世界大戦後は、1946年(昭和21年)第2回日展に「黄衣」を出品。翌1947年(昭和22年)の第3回日展では「潮風」で特選受賞。その後、日展会員さらに日展参与となる。 1961年(昭和36年)約6カ月間フランスを中心に欧州遊学。1962年(昭和37年)岡山大学教育学部美術科助教授、翌年に教授に就任。1973年(昭和48年)岡山大学を停年退官[3]

1991年(平成3年)3月28日、心不全のため大阪府箕面市のガラシア病院で死去。享年83。

脚注[編集]

  1. ^ 文部大臣賞と選奨決まる『東京朝日新聞』昭和11年10月16日(『昭和ニュース事典第5巻 昭和10年-昭和11年』本編p714)
  2. ^ 平通武男『出身県別 現代人物事典 西日本版』p983 サン・データ・システム 1980年
  3. ^ 平通武男”. 『日本美術年鑑』平成4年版(293-294頁) (2014年). 2022年7月2日閲覧。

関連項目[編集]