安楽寺 (京都市)

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安楽寺
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山門
所在地 京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町21
位置 北緯35度1分17.9秒
東経135度47分47.5秒
山号 住蓮山
宗派 浄土宗(単立)
本尊 阿弥陀如来
別称 松虫鈴虫寺
法人番号 7130005001668 ウィキデータを編集
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安楽寺(あんらくじ)は、京都市左京区にある浄土宗の単立寺院。以前は浄土宗西山禅林寺派に属していたが単立寺院となった。鎌倉時代のはじめ、浄土宗の開祖法然の弟子である住蓮房(以下住蓮という)と安楽房(以下安楽という)が、専修念仏の道場として結んだ草庵にはじまる。7月中風除けを祈願するカボチャ供養で有名である。『通称松虫鈴虫寺』(まつむしすずむしでら)ともいわれる。

歴史[編集]

平安時代1177年(安元3年)に起こった鹿ケ谷の変から二十数年後の鎌倉時代のはじめに、法然の弟子である住蓮安楽が東山辺りを散歩していると、山中から一匹の白い鹿が現れ、その鹿に導かれた俊寛山荘跡あたりで姿が消えたのを不思議に思い霊告を感じたので、現在地より東方山中に専修念仏の道場として、鹿ケ谷草庵を結びました。[1] そこで住蓮安楽六時礼讃の行法等、法然の説く専修念仏の教化につとめた。住蓮安楽の礼讃声明は美しく聴衆を魅了したと言われる。 しかし、1207年(建永2年)におこった建永の法難で、住蓮安楽の両僧が処刑され、鹿ケ谷草庵は一時荒廃しました。その後、流刑地から帰洛した師の法然が住蓮安楽両僧の菩提所として草庵を再興した。 その後も何度か興廃を繰り返し、現在地となったのは室町時代後期の1522年~1555年のことである。[2]

寺宝として安楽住蓮後鳥羽上皇の女官であった松虫・鈴虫関連のものが残されている。山号の住蓮山は住蓮坊の、寺号の安楽寺は安楽房の名を記念したものである。

かぼちゃ供養[編集]

安楽寺では、毎年7月25日に「中風まじない鹿ケ谷カボチャ供養」を厳修する。これは 今から180年程前、当時の住職であった真空益随上人が、人々を病苦から救おうと本堂で修行中に、本尊阿弥陀如来から「夏の土用のころに、鹿ケ谷カボチャを食べれば中風にならない」との霊告を受けたのが始まりで、以来7月25日に行われ、参詣者に鹿ケ谷カボチャがふるまわれる。この鹿ケ谷カボチャは、1955年(昭和30年)までは盛んに作られていたが、その後は新品種の登場で煽りを受け、今日ではわずかに作られているに過ぎないが、その栄養価が評価され、今また脚光をあびている[3]。鹿ケ谷かぼちゃは、安楽寺のかぼちゃ供養のため、洛北市原や静原・鷹ケ峰・玄琢・衣笠等の京都市近郊の農家で栽培されている。[4]

一年の主な行事[編集]

  • 3月春分の日 彼岸会法要
  • 4月29日 鈴虫姫祥月命日和讃法要
  • 6月第1日曜日 開山忌法要
  • 7月25日 かぼちゃ供養
  • 8月9日 盆施餓鬼法要
  • 9月秋分の日 彼岸会法要
  • 11月14日 お十夜法要
  • 11月18日 松虫姫祥月命日和讃法要[5]

ギャラリー[編集]

所在地[編集]

  • 京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町21

拝観[編集]

春の花と秋の紅葉の時期の週末と7月25日のカボチャ供養の日のみ一般公開を行い、庭園・本堂・書院を拝観できる。一般公開日は本堂で30分おきに約10分間、寺の由来やお木像の説明を行う。

  • 4月上旬の土日(桜の時期)
  • 5月上旬の土日・祝日(つつじの時期)
  • 5月下旬〜6月上旬の土日(さつきの時期)
  • 7月25日(鹿ケ谷カボチャ供養)
  • 11月全土日・祝日および12月上旬の土日(紅葉の時期)

拝観時間・9:30〜16:30

アクセス[編集]

  • 京都市営バス32系統「上宮ノ前町」下車徒歩5分
  • 京都市営バス急行100系統「法然院町」下車徒歩6分
  • 京都市営バス5・93・203・204系統「真如堂前」下車徒歩10分
  • 京都市営バス17系統・急行102系統「錦林車庫前」下車徒歩12分

安楽寺に関する文献[編集]

  • 『鹿ケ谷 安楽寺』加納進著 水野克比呂写真 室町書房発行 1992年7月
  • 『鹿ケ谷 住蓮山安楽寺』中田昭著 住蓮山安楽寺発行 2006年11月
  • 米田幸寿「京のかぼちゃ供養:土用の丑の日・冬至の行事を中心にして」『まつり通信』第538号、まつり同好会、2008年、 5-6頁。NCID AN00068420

脚注[編集]

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  1. ^ 現在地よりも約一キロ程東。『鹿ケ谷 住蓮山安楽寺』中田昭著 伊藤正順(住蓮山安楽寺住職)発行 2006年11月 8p
  2. ^ 『住蓮上人・安楽上人の足跡を訪ねて』加納進編著 京都の史跡を訪ねる会発行 2006年1月
  3. ^ 住蓮山安楽寺の説明文書
  4. ^ 『鹿ケ谷 安楽寺』加納進著 室町書房発行 1992年7月
  5. ^ 『住蓮山安楽寺』中田昭著 安楽寺発行 光村推古書院 2006年

外部リンク[編集]