学力検査

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学力検査(がくりょくけんさ、英称: achievement test)とは1個人学力状態測定する検査のことである。元々は心理学における考え方に由来していることに留意を要する。

概要[編集]

学力検査には、その作成者や厳密さによって様々なものがある。狭義の学力検査は厳密な標準テストと呼べる標準学力検査のみを指し、学力偏差値知能偏差値と組み合わせて期待値を測ることができるといわれている。

日本国内において「アチーブメントテスト」(英語: achievement test)と呼称されているものもあるが、本質的な achievement test の手法からは、大きくかけ離れている

学力検査の体系[編集]

標準化と作成者[編集]

標準学力検査
標準学力検査は、1個人について少なくとも1国以上の同一年齢者の中における学力の状態が測定できるものである。日本においては標準学力検査は確立されていない。
教師作成検査
教師作成検査は、1個人について日常的な学習活動と連動して学力の状態が測定できるものである。

テスト形態[編集]

「入学者の選抜」と「学力検査」[編集]

法令、「学校教育法施行規則」(昭和22年文部省令第11号)においては、高等学校の入学者の選抜について「公立の高等学校に係る学力検査は、当該高等学校を設置する都道府県又は市町村の教育委員会が行う。」(第90条第5項)と定められている。公立の高等学校においては、「学力検査」を設置者が行うことにより標準化されたものに近づけようとする理念はあるものの、あくまで「高等学校」の「入学者の選抜」についてのみしか規定されておらず標準化にはほど遠い。

また高等学校の「入学者の選抜」は、調査書その他必要な書類や学力検査の成績等を資料として行うものとされ、学力検査は「入学者の選抜」の資料とされているものの必ずしも必要とされているわけではない(学校教育法施行規則第90条など)。

大学入試については、国公立大学において二次試験の際に「前期/後期日程個別学力検査」と称する場合もある。

入学に関しては、入学試験の項目もあわせて参照のこと。

学力検査に類似するもの[編集]

次のものは学力検査ではないが、学力も測定するため学力検査に類似するものと捉えられることが多い。

認定[編集]

国際コミュニケーション英語能力テスト(TOEIC)、実用英語技能検定(英検)などは特定の能力のみを測定しているため、学力検査とは呼びづらい。

調査[編集]

  • 全国学力・学習状況調査
    全国学力・学習状況調査は学力検査ではない。国において行われているにもかかわらず標準学力検査の要件を満たしていない。
    全国学力・学習状況調査は2007年度から行われており、小学校調査(対象: 小学校などの第6学年の児童)などと中学校調査(対象: 中学校などの第3学年の生徒)の2つがある。算数数学)と国語で行う。2004年当時に文部科学大臣だった中山成彬が学力低下の対策として始めたものであるが、検査と呼べるほどの厳密性は有していない。
    全国学力・学習状況調査の項目もあわせて参照のこと。

関連項目[編集]