奥羽永慶軍記

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奥羽永慶軍記』(おううえいけいぐんき)は、日本の古典文学作品の1つである。

戦国時代東北地方を中心に、天文元年(1532年)から、元和9年(1623年)までを書く軍記物語。自筆本は現存せず、写本として、国立国会図書館本、静嘉堂文庫本、東京大学史料編纂所本、東京教育大学図書館本、東北大学図書館狩野文庫本がある。

成立と作者[編集]

久保田藩出羽国雄勝郡横堀村(現・秋田県湯沢市)の医師である戸部正直によって編纂され、元禄11年(1698年)に成立した。

構成と内容[編集]

永禄年間から慶長年間を中心に記述されており、これが書名の由来となっている。全39巻。

史料的価値[編集]

奥羽各地の古老からの聞き書きであり明確な誤謬や混同も多く見受けられるが、戦国時代の東北地方の史料は少ないため、厳密な史料批判をした上で参考にせざるを得なく、古くから多くの歴史家に引用されている。

東北地方の戦国大名の興廃を、温かな視点で丁寧に描いた戦記文学の傑作である。

刊本[編集]

  • 史籍集覧. 〔69〕 / 近藤瓶城. 近藤瓶城, 1883-1884.
  • 史籍集覧. 第7-11冊 / 近藤瓶城. 近藤活版所, 1900-1901.
  • 史籍集覧. 第1-9冊 / 近藤瓶城. 改定. 近藤出版部, 1902-1926.
  • 戦国史料叢書. 第2期 第3. 人物往来社, 1966.
  • 戦国史料叢書. 第2期 第4. 人物往来社, 1966.
  • 史籍集覧. 第12冊-第16冊 / 近藤瓶城. 新訂増補 角田文衛, 五来重編. 臨川書店, 1967.
  • 改定史籍集覧. 第8冊 / 近藤瓶城. 臨川書店, 1983.11.
  • 新奥羽永慶軍記. 会津の巻 / 安彦好重. 歴史春秋出版, 2002.3.
  • 奥羽永慶軍記 / 戸部一[カン], 斎正直[他]. 復刻版. 無明舎出版, 2005.2.

外部リンク[編集]