大蔵満彦

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おおくら みつひこ
大藏 满彦
本名
別名義 大江 満彦 (おおえ みつひこ)
生年月日 1932年
出生地 日本の旗 日本 東京府 (現在の東京都
職業 実業家映画プロデューサー、元俳優
ジャンル 映画
活動期間 1956年 -
著名な家族 大蔵貢(父)
香取みほ子(叔母)
近江俊郎(叔父)
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大藏 满彦(おおくら みつひこ、1932年 - )は、日本の実業家映画プロデューサーである[1][2]。俳優時代の芸名は大江 満彦(おおえ みつひこ)[3][4]大蔵映画代表取締役社長、東京都興行生活衛生同業組合理事長、全国興行生活衛生同業組合連合会会長、全国興行自由国民会議代表[5][6]富士映画取締役を歴任。

人物・来歴[編集]

1932年(昭和7年)、東京府(現在の東京都)に生まれる。父は当時活動弁士でその後、富士映画を起こし、新東宝社長となる大蔵貢、叔母(父の実妹)は香取みほ子、叔父(父の実弟)は歌手の近江俊郎

映画界の記録に残るもっとも古い記録は、1956年(昭和31年)3月13日に新東宝が配給して公開した、近江俊郎製作・監督の映画『剣豪対豪傑誉れの決戦』で、「企画」にクレジットされている[1][2]。翌1957年(昭和32年)9月14日に公開された近江俊郎製作・監督の映画『坊ちゃんの主将』で、「大江満彦」の名で俳優としてデビュー、以降、1959年(昭和34年)6月6日に公開された曲谷守平監督の映画『暴力娘』までは、富士映画の取締役を務める傍ら、富士映画や新東宝の製作作品で、俳優業を務める[3][4]。同年9月18日に公開された小林悟監督の『十代の曲り角』でプロデューサー業に戻り、「製作」としてクレジットされ、以降、同世代の小林監督の作品を多く手がけた[1][2][3][4]

1960年(昭和35年)12月1日、父の大蔵貢が新東宝の代表取締役社長を退陣し[7]、富士映画を改組して、1962年(昭和37年)1月に大蔵映画を設立、父・貢が代表取締役社長、叔父・近江俊郎(大蔵敏彦)が副社長、大蔵満彦は取締役に就任した[8]

1978年(昭和53年)9月15日、父・貢が急性肺炎のため死去、大蔵映画の経営を継承し、代表取締役社長に就任する。1992年(平成4年)7月5日には、長年副社長を務めた叔父・近江俊郎が死去した。

長年、大蔵映画社長を務めるとともに、東京都興行生活衛生同業組合理事長、および全国興行生活衛生同業組合連合会の会長を務め、日本の映画興行の中心人物として、その発展を推進している[9][10]

フィルモグラフィ[編集]

特筆以外は「製作」である[1][2][3][4]

  • 剣豪対豪傑誉れの決戦』 : 製作・監督近江俊郎、製作富士映画、配給新東宝、1956年3月13日公開 - 企画
  • 坊ちゃんの主将』 : 製作・監督・脚本近江俊郎、製作富士映画、配給新東宝、1957年9月14日公開 - 出演(大江満彦名義)・「ボート部員斎藤」役
  • 暁の非常線』 : 監督小森白、製作・配給新東宝、1957年10月1日公開 - 出演(大江満彦名義)・「小林刑事」役
  • 妖蛇荘の魔王』 : 監督曲谷守平、製作富士映画、配給新東宝、1957年10月22日公開 - 出演(大江満彦名義)・「オートバイの男」役
  • 新妻の実力行使』 : 製作・監督・脚本近江俊郎、製作富士映画、配給新東宝、1957年11月3日公開 - 出演(大江満彦名義)・「探偵社に来る男」役
  • 肉体女優殺し 五人の犯罪者』 : 監督石井輝男、製作・配給新東宝、1957年11月10日公開 - 出演(大江満彦名義)・「徳島」役
  • 飛竜鉄仮面』 : 監督毛利正樹、製作・配給新東宝、1957年12月15日公開 - 出演(大江満彦名義)・「原口東吾」役
  • 女の防波堤』 : 監督小森白、製作・配給新東宝、1958年1月4日公開 - 出演(大江満彦名義)・「二世の将校」役
  • 女王蜂』 : 監督田口哲、製作・配給新東宝、1958年2月15日公開 - 出演(大江満彦名義)・「鉄」役
  • 勝利者の復讐』 : 監督小森白、製作・配給新東宝、1958年3月5日公開 - 出演(大江満彦名義)・「小島」役
  • 天皇・皇后と日清戦争』 : 監督並木鏡太郎、製作・配給新東宝、1958年3月14日公開 - 出演(大江満彦名義)・「松島の参謀」役
  • 女体棧橋』 : 監督石井輝男、製作・配給新東宝、1958年4月12日公開 - 出演(大江満彦名義)・「バーテン」役
  • スーパー・ジャイアンツ 宇宙怪人出現』 : 監督三輪彰、製作・配給新東宝、1958年4月28日公開 - 出演(大江満彦名義)・「党員A」役
  • 太陽娘と社長族』 : 監督小森白、製作・配給新東宝、1958年5月18日公開 - 出演(大江満彦名義)・「稲葉」役
  • 薔薇と女拳銃王』 : 監督小森白、製作・配給新東宝、1958年7月6日公開 - 出演(大江満彦名義)・「殺し屋・ジョー」役
  • 人喰海女』 : 監督小野田嘉幹、製作・配給新東宝、1958年7月27日公開 - 出演(大江満彦名義)・「新一」役
  • 白線秘密地帯』 : 監督石井輝男、製作・配給新東宝、1958年9月21日公開 - 出演(大江満彦名義)・「佐伯」役
  • 重臣と青年将校 陸海軍流血史』 : 監督土居通芳、製作・配給新東宝、1958年9月28日公開 - 出演(大江満彦名義)・「坂本兼一」役
  • ヌードモデル殺人事件』 : 監督赤坂長義、製作・配給新東宝、1958年11月1日公開 - 出演(大江満彦名義)・「原田刑事」役
  • 女王蜂の怒り』 : 監督石井輝男、製作・配給新東宝、1958年12月28日公開 - 出演(大江満彦名義)・「サブ」役
  • カックン超特急』 : 製作・監督近江俊郎、原作本木荘二郎、製作・配給新東宝、1959年1月15日公開 - 出演(大江満彦名義)・「富士通運東京出張所長」役
  • ワンマン今昔物語』 : 製作・監督近江俊郎、製作富士映画、配給新東宝、1959年3月20日公開 - 出演(大江満彦名義)・「若い男」役
  • 続スーパー・ジャイアンツ 悪魔の化身』 : 監督赤坂長義、製作・配給新東宝、1959年3月27日公開 - 出演(大江満彦名義)・「風間十郎」役
  • 貞操の嵐』 : 監督土居通芳、製作・配給新東宝、1959年4月3日公開 - 出演(大江満彦名義)・「別な証券会社員」役
  • 無警察』 : 監督小森白、製作・配給新東宝、1959年4月17日公開 - 出演(大江満彦名義)・「刑事A」役
  • 暴力娘』 : 監督曲谷守平、製作・配給新東宝、1959年6月6日公開 - 出演(大江満彦名義)・「捜査二課々長」役
  • 十代の曲り角』 : 監督小林悟、製作・配給新東宝、1959年9月18日公開
  • 偽りの情事』 : 監督小野田嘉幹、製作富士映画、配給新東宝、1959年10月8日公開

ビブリオグラフィ[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d 大蔵満彦日本映画データベース、2012年6月9日閲覧。
  2. ^ a b c d 大蔵満彦キネマ旬報映画データベース、2012年6月9日閲覧。
  3. ^ a b c d 大江満彦、日本映画データベース、2012年6月9日閲覧。
  4. ^ a b c d 大江満彦、キネマ旬報映画データベース、2012年6月9日閲覧。
  5. ^ 全興連組織一覧全国興行生活衛生同業組合連合会、2012年6月9日閲覧。
  6. ^ その他の政治団体一覧総務省、2012年3月31日現在、2012年6月9日閲覧。
  7. ^ 田中、p.332.
  8. ^ 田中、p.451.
  9. ^ 「高校生友情プライス」キャンペーン&工藤静香さん映画大使就任東宝、2005年6月21日付、2012年6月9日閲覧。
  10. ^ 第56回「映画の日」中央大会産經新聞、2011年12月20日付、2012年6月9日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]