多義語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

多義語(たぎご)とは、ひとつで複数の意味を持つのことである。また、そのような性質を「多義的」あるいは「多義性がある」という。

元来別の語であったもの(狭義の同音異義語)と、同一語であったが歴史的に意味が分化し別語と認識されるようになったものとに分けることができるが、必ずしも区別できない場合もある。

漢字一字の例[編集]

例えば、「経」という字は、以下のように多方面に亘っており、全く異なる意味を持っている。

  • 縦糸(用例:東経、経緯)
  • 治める(用例:経営、経済、経綸)
  • 平常(用例:経常)
  • 通る(用例:経由、経過)

これらの意味は、前後に来る漢字を見て判別することになる。

日本語の例[編集]

日本語の「首」という語は、「頭」「頭と体をつなぐ細い部分」と「解雇、罷免」という、全く異なる意味を持つ。どちらの意味かは文脈で判断することになる。尚、別の字に書き換えて区別する場合には、「頭と体をつなぐ細い部分」は『頚』、「解雇、罷免」は『免』となる。

英語が日本語の文脈で使用され、『国家試験をパスした』という文の場合、「国家試験に及第した」とも「国家試験を回避した」とも解釈できてしまう。

英語の例[編集]

  • "light"という語は、以下の意味を持つ。
    • 光、光源
    • 軽い
  • "invisible"という語は、以下の意味を持つ。
    • 目で認知されない、無形の
    • 表に出ていない、隠れた、潜在的な

"light"や"invisible"の他にも多義語が多く存在しており、論理学では、equivocationという誤謬の原因になる。例えば、「羽は軽い(light)。明るいもの(light)は暗くない。だから、羽は暗くない。」、「"an invisible hand"は"隠れた手"、無形のものは(invisible)は隠れたもの。故に"隠れた手"は"無形の手"。」など。

関連項目[編集]