国鉄ミ250形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄ミ250形貨車
基本情報
車種 水運車(水槽車)
運用者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
所有者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
旧形式名 ミ370
改造所 鷹取工場
改造年 1927年昭和2年)*
改造数 5両
消滅 1953年(昭和28年)
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 5,996 mm
全幅 2,286 mm
全高 2,630 mm
荷重 11 t
自重 10.0 t - 10.6 t
換算両数 積車 2.2
換算両数 空車 1.0
軸距 1,486 mm+1,486 mm
備考 *ミ370形への改造年
テンプレートを表示

国鉄ミ250形貨車(こくてつミ250がたかしゃ)は、かつて鉄道省及び1949年(昭和24年)6月1日以降は日本国有鉄道(国鉄)に在籍した水運車(水槽車)である。

本形式と同時期に同種類の種車を改造したミ300形についても本項目で解説する。

ミ250形[編集]

1927年(昭和2年)1月中旬に廃車となった5400形蒸気機関車炭水車を種車として11 t 積み水運車5両が鷹取工場にて製作された。形式名はミ370形と定められたが、1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正によりミ250形(ミ370 - ミ374→ミ250 - ミ254)に変更された。落成後全車神戸鉄道局に配属された。

本形式と同じ5400形蒸気機関車の炭水車を種車に同年4月にミ375形ミ375(後のミ170形ミ189)が製作されたがこちらは10 t 積みであるところが異なる。

塗色は、であり、寸法関係は全長は5,996 mm、全幅は2,286 mm、全高は2,630 mm、軸距は1,486 mm+1,486 mm、自重は10.0 t - 10.6 t、換算両数は積車2.2、空車1.0である。

1953年(昭和28年)9月2日に最後まで在籍したミ250が廃車となり同時に形式消滅となった。

ミ300形[編集]

1927年(昭和2年)1月中旬に廃車となった6270形蒸気機関車の炭水車を種車として12 t 積み水運車3両が鷹取工場にて製作された。形式名はミ380形と定められたが、1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正によりミ300形(ミ380 - ミ382→ミ300 - ミ302)に変更された。落成後全車神戸局に配属された。

塗色は、黒であり、寸法関係は全長は5,958 mm、全高は2,560 mm、軸距は1,486 mm+1,486 mm、自重は9.9 t - 10.5 t、換算両数は積車2.2、空車1.0である。

1955年(昭和30年)5月11日に最後まで在籍したミ301が廃車となり同時に形式消滅となった。

参考文献[編集]

  • 吉岡心平『3軸貨車の誕生と終焉(戦後編)』(初版)ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 9〉、2000年4月1日。ISBN 4-87366-198-6 
  • 貨車技術発達史編纂委員会『日本の貨車-技術発達史-』(初版)日本鉄道車輌工業会、2008年3月1日。 

関連項目[編集]