信開アーバンシティ

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信開アーバンシティ(しんかいアーバンシティ)は、富山県富山市窪新町にあるマンション群の総称である。信開グループ(現・アパグループ)によって開発された。

概要[編集]

鉄筋コンクリート造26階建ての高層棟(セントラル)を中心に、同7階建てマンション南館(キングズ・クイーンズ)で構成されていて、アパホテル富山(13階建て都市型ホテル。1991年10月10日オープン[1])が隣接している。各部屋は温泉付きで、タワー棟には有り余った温泉を利用した室外プール、サウナ、浴場、露天風呂なども併設されていた[2]

信開アーバンシティセントラル[編集]

信開アーバンシティセントラル
南側から撮影
施設情報
所在地 富山県富山市窪新町4-61
状態 完成
建設期間 1992年(平成4年)4月30日竣工
用途 マンション
地上高
屋上 86m
各種諸元
階数 地上26階、地下1階
敷地面積 11,603 [3]
建築面積 1,918 [3]
関連企業
施工 信開建設、熊谷組[3]
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1992年4月30日に完成した[1]。計画時点で8LDKが1億3,000万円の分譲価格となっていた北陸地方初の億ション[2]。信開建設、熊谷組が施工し、鉄骨鉄筋コンクリート造地上26階、地下1階、高さ86m(完成当時は北陸最高層[1])、敷地面積11,603m2、建築面積1,918m2、分譲176戸[3]
かつて1 - 2階には『SPA・X(スパックス)』(富山温泉)があり、住民やアパホテル富山宿泊者は無料で利用できたほか、一般の利用も可能であった[3][4]
泉質はアルカリ性単純泉で、深度1,200m、採水深度900m以深、最深口径10cmの大型温泉井を使用していた[2]
内湯、露天風呂、サウナ(男湯は温泉水を使用したミストサウナ)、打たせ湯(女性のみ)、ジェットバス、水風呂が用意されており、浴場の横にはリクライニングシートのあるレストルーム、仮眠室(男湯のみ)、浴衣のままでも食事ができる飲食施設などがあった[5]
主な適応はリューマチ、疲労回復[2]
2021年令和3年)3月31日を以て営業終了した[4]

信開アーバンシティキングス[編集]

1989年完成。地上7階、分譲50戸[3]

信開アーバンシティクイーンズ[編集]

1989年完成。地上8階、分譲52戸[3]

沿革[編集]

分譲マンション建設地(18,000m2)でのマンション工事の一環として温泉を掘削することになり[6]1988年昭和63年)4月に掘削着手、同年8月末日完了[2]。同年9月、信開グループが毎分2.2t、湯温44.9℃の本格的な温泉を掘り当てた[7]1989年平成元年)3月に基礎工事に着手し、各棟が順次整備されていった[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 企業情報・沿革(アパグループ、2022年9月27日閲覧)
  2. ^ a b c d e f 『富山いで湯風土記』(1989年9月1日、岡田正二著、北日本新聞社出版部発行)449頁。
  3. ^ a b c d e f g 信開アーバンシティセントラル(日本の超高層ビル、2022年9月27日閲覧)
  4. ^ a b SPA・X(スーパー銭湯全国検索、2022年9月27日閲覧)
  5. ^ 『富山お湯道楽ふるこ~す』(2004年4月7日増補改訂、北日本新聞社)101頁。
  6. ^ 『富山いで湯風土記』(1989年9月1日、岡田正二著、北日本新聞社出版部発行)447 - 448頁。
  7. ^ 『富山いで湯風土記』(1989年9月1日、岡田正二著、北日本新聞社出版部発行)447頁。

関連項目[編集]