伊田広行

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伊田 広行(いだ ひろゆき、1958年 - )は、日本の社会学者。大阪府出身。辻元清美の支援団体「つじもとネット」代表。

1986年から1988年まで中東経済研究所・エジプト事務所勤務。1992年大阪市立大学大学院経済学専攻中退、1993年大阪経済大学経済学部専任講師、1996年助教授、1998年スウェーデンストックホルム大学にて在外研究、2005年辞職、立命館大学神戸大学非常勤講師。

ジェンダー論、フェミニズムの研究者で、シングル単位の生活を唱える。

ジェンダー論[編集]

恋人や夫婦、家族さえ「他者」だとするシングル単位論を推奨しており、「その人の『魂』のようなものを好きになったら、その魂がほかの男性とセックスしようと、どこへ行こうと、僕と別れようとも、もうオッケー。」、「そこにあるのは抑圧の少ない、生き生きとした新しい関係、エロティックでセクシュアルな関係です。」と発言している[1]

活動[編集]

2005年11月3日、性同一性障害者など35名程度の参加者とともに「大峰山に登ろうプロジェクト」を実施。女人禁制を貫いている大峰山の登山口で、地元の代表者らに抗議活動を行おうとした。しかし代表者らが議論に応じず「登らないでください」と言い残してその場を去ったため、参加者もその場を引き揚げたという(その後、参加者のうち伊田、池田恵理子、ほか1名の3人で山へ戻り、登山を強行しようとした)。

あらかじめ大峰山の関係者に送ったという「質問書」の内容や、目的が登山ではなくあくまで抗議活動でしかなかったことなどから、多くの批判を集めた。

2011年8月10日、伊田は自身のブログに、韓国俳優のイ・ソジンからのメッセージとして、「日本軍慰安婦問題の解決を求める世界同時水曜デモ」に日本人が参加することを呼びかける内容を掲載し、自身も参加する「日本軍慰安婦問題の解決を求める世界同時水曜デモ」に関心を持つように訴えた[2]

著書[編集]

  • 性差別と資本制 シングル単位社会の提唱 啓文社 1995(大阪経済大学研究叢書)
  • 樹木の時間 もう鼻血も出ねぇ! 啓文社 1997.12
  • 21世紀労働論 規制緩和へのジェンダー的対抗 青木書店 1998.2
  • シングル単位の社会論 ジェンダー・フリーな社会へ 世界思想社 1998.4
  • シングル単位の恋愛・家族論 ジェンダー・フリーな関係へ 世界思想社 1998.4
  • シングル化する日本 洋泉社・新書y 2003.4
  • スピリチュアル・シングル宣言 生き方と社会運動の新しい原理を求めて 明石書店 2003.4
  • はじめて学ぶジェンダー論 大月書店 2004.3
  • 続・はじめて学ぶジェンダー論 大月書店 2006.3
  • これからのライフスタイル 大月書店 2007.2(仕事の絵本)
  • 「まだ結婚しないの?」に答える理論武装 光文社新書 2008.7
  • デートDVと恋愛 大月書店, 2010.11.
  • ストップ!デートDV 防止のための恋愛基礎レッスン 解放出版社, 2011.11.

共編著[編集]

  • セックス・性・世界観 新しい関係性を探る(編著)法律文化社 1997.12
  • いろんな国、いろんな生き方 堀口悦子共著 大月書店 2001.4(ジェンダー・フリーの絵本)
  • 貧困と学力 岩川直樹共編著 明石書店 2007.8(未来への学力と日本の教育)
  • 〈働く〉ときの完全装備 15歳から学ぶ労働者の権利 橋口昌治,肥下彰男共著. 解放出版社, 2010.9.

脚注[編集]

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  1. ^ 「シングル単位論」の恋愛観は、本当に私たちを幸せにしてくれるの?
  2. ^ 2011年08月10日(水)「イ・サン」のイ・ソジンから [1]

外部リンク[編集]