五目並べ
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五目並べ(ごもくならべ)とは、2人で行うボードゲームの一種。囲碁の道具を用いて行う簡単なゲームで、盤上に交互に石を置いていき、先に石を直線状に5個並べることを競う。
概要[編集]
囲碁同様、2人のプレイヤーが碁盤の上に黒、白の石1つずつ交互に置く。置く場所は原則として自由である。いったん置いた石は除かれない。先に自らの色の石を5個直線(縦、横、45度の斜め)に並べた方が勝ちである。
正式ルールや大会、広く一般に認められた団体などは存在しない。日本以外にも知られており、ゲームが行われることがある(なお、五目並べのルールに制限を付けて先手・後手の均衡をとったものに連珠があり、こちらには団体があり段級制度や名人戦、世界大会などが存在する)。
禁手のない五目並べは、両者が最善手を指し続けた場合、先手必勝となる。明治時代の1899年に黒岩涙香が必勝法を発見している。二人零和有限確定完全情報ゲームに分類される。
歴史については、連珠項目内に記載があるので参照のこと。
用語[編集]
- 三
- 活三とも言う。どちらかが3個直線で並べ、両端ともが止まって(その先に相手の石が置いてあるか、版の端に当たっていること)おらず、放置すると四連になる手のこと。間がひとつあいた三を飛び三といい、三と同じ効果がある。
- 四
- 活四とも言う。どちらかが4個直線で並べる事。片端が止まっていてもよい。放置すると五連になる。間がひとつあいた四を飛び四といい、四と同じ効果がある。
- 長連
- どちらかが6個~9個直線で並ぶ事。長連でも勝ちとする場合と、長連では勝ちにならない場合がある。
- 四連
- 達四、棒四とも言う。どちらかが4個直線で並んでおり、両端が空いている状態。相手は片方を止めてももう片方で五連となる為、これを先に作った側の勝ちが確定する。
- 三三
- どちらかが三を違う角度で同時に2つ作る事。相手は同時に2つの三を同時に止められない事が多い為、ほとんどの場合作った側の勝ちが確定する(ただし、禁じ手とされる事もある)。
- 四三
- どちらかが三と四を違う角度で同時に作ること。相手は三と四を同時に止められない事が多い為、ほとんどの場合作った側の勝ちが確定する(ただし、四の方を止めた事によって自分が四になった場合は、止める事ができる場合がある)。
- 四四
- どちらかが四を2つ同時に作ること。相手は2つの四を同時に止めることができないので、四四を作った側は勝ちが確定する。一直線上にできる事もある。
類似のゲーム[編集]
- 三目並べ
- 連珠 - 五目並べに黒に禁手を課し、開局規定などでルールを均等にしたゲーム。
- 囲連星 - 囲碁と五目並べを組み合わせたゲーム
- コネクト6 - 1手目以外両者2個ずつ石を置き、石を6個先に並べたほうが勝ち
- 四目並べ - 重力付き四目並べで、交互にコマを下から積み重ねるゲーム。
- セルゴ(宇宙遊泳) - セルゴは長谷川五郎(オセロ開発者)が考案した、10×9路盤を使った移動五目並べ。宇宙遊泳はソクラテス盤(2つのゾーンのある10×9盤)を使ったセルゴの変則タイプのゲーム。
関連項目[編集]
- m,n,k-ゲーム - 五目並べのようなゲームを一般化し、m×nのマス目にk個の駒を並べたら勝ちとするゲームの総称。15路盤を使った五目並べは15,15,5-ゲームとなる。