二人静 (小説)

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二人静
著者 柳川春葉
発行日 1917年
発行元 至誠堂書店
ジャンル 家庭小説
日本の旗 日本
言語 日本の旗 日本語
ページ数 506p
公式サイト opac.ndl.go.jp
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二人静』(ふたりしずか)は、柳川春葉1916年(大正5年)に発表した家庭小説であり、同作を原作とし、1917年(大正6年)に初演された新派劇、同じく同年製作・公開、小口忠監督による、1922年(大正11年)製作・公開、大洞元吾監督による、日本のサイレント映画であり、1935年(昭和10年)製作・公開、池田義信監督による日本の長篇劇映画である。柳川春葉の『生さぬ仲』と並び、新派古典の代表作とされる[1]

略歴・概要[編集]

小説『二人静』の初出は、1916年(大正5年)に報知新聞の連載で、翌1917年(大正6年)、東京の出版社至誠堂書店から出版されている[2][3]

映画『二人静』は、いずれのヴァージョンも東京国立近代美術館フィルムセンターに所蔵されておらず[4]マツダ映画社は大洞元吾の監督した『二人静』(1922年)のフィルムプリントのみを所蔵している[5]

小説『二人静』は、青空文庫に収められていない[6]

新派[編集]

初演は、1917年(大正6年)1月、東京・新富町新富座で行われた[1]。脚色は真山青果、出演は「新派三巨頭」と呼ばれた伊井蓉峰河合武雄喜多村緑郎であった[1]

1917年版[編集]

二人静
監督 小口忠
脚本 新海文次郎
原作 柳川春葉
出演者 大村正雄
五月操
撮影 坂田重徳
製作会社 日活向島撮影所
配給 日活
公開 日本の旗 1917年1月14日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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二人静』(ふたりしずか)は、1917年(大正6年)製作・公開、日活向島撮影所製作、日活配給、小口忠監督による日本のサイレント映画である。女性の役どころは、女形五月操立花貞二郎らが演じた。

スタッフ・作品データ[編集]

キャスト[編集]

1922年版[編集]

二人静
監督 大洞元吾
脚本 不明
原作 柳川春葉
出演者 中山歌子
撮影 不明
製作会社 日活向島撮影所
配給 日活
公開 日本の旗 1922年4月25日
上映時間 63分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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二人静』(ふたりしずか)は、1922年(大正11年)製作・公開、日活向島撮影所製作、日活配給、大洞元吾監督による日本のサイレント映画である。長らく女形を出演させてきた同撮影所が、女優の中山歌子を起用した作品である。

スタッフ・作品データ・キャスト[編集]

1935年版[編集]

二人静
監督 池田義信
脚本 斎藤良輔
原作 柳川春葉
出演者 栗島すみ子
山内光
撮影 浜村義康
製作会社 松竹蒲田撮影所
配給 松竹キネマ
公開 日本の旗 1935年4月3日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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二人静』(ふたりしずか)は、1935年(昭和10年)製作・公開、松竹蒲田撮影所製作、松竹キネマ配給、池田義信監督による日本の長篇劇映画である。

スタッフ・作品データ[編集]

キャスト[編集]

ビブリオグラフィ[編集]

国立国会図書館蔵書[3]

[編集]

  1. ^ a b c 新派の歴史劇団新派、2009年12月11日閲覧。
  2. ^ 二人静国立国会図書館、2009年12月11日閲覧。
  3. ^ a b OPAC NDL 検索結果、国立国会図書館、2009年12月11日閲覧。
  4. ^ 所蔵映画フィルム検索システム東京国立近代美術館フィルムセンター、2009年12月11日閲覧。
  5. ^ 主な所蔵リスト 劇映画=邦画篇、マツダ映画社、2009年12月11日閲覧。
  6. ^ 柳川春葉青空文庫、2009年12月11日閲覧。

外部リンク[編集]