中国の漆器

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中国の漆器(ちゅうごくのしっき)では、中国における漆器の歴史を述す。中国で漆器は生活品、装飾品として先史より作られ使われてきた。

歴史[編集]

漆で装飾された鞍、明朝代、万暦帝時代、1572年 - 1620年
詩が彫られた器、清朝1736年 - 1795年

先史時代から唐朝期[編集]

浙江省河姆渡遺跡から発見された木製の弓は紀元前7500から前7400年のもので、現存する最古の漆器とされている。[1]また、東期(紀元前1046 - 前771年)に注目されるような量の漆器が存在していることから、当時、出現し始めた最古の時代であったと考えられる。漢王朝(紀元前206年 - 220年)時代には政府の命令によって漆器職人が拡充され、精巧な彫刻が施された漆器が知られる。[2] 朝(618年 - 907年)時代では、様々な形状、鳥、動物や花などの金および銀の薄い板を使用した漆器、漆工でいう『金銀平脱』(漆工#加飾による分類、参照)が見られる。[3]このような漆の定着剤としての使用方法から、この時代は漆器における彫刻の初期の修練期であるとされる。[4]

宋朝代から[編集]

宋朝時代(960年 - 1279年)に生み出されたとされる、彫漆は生産工程で施される洗練された技術で、中国の漆器を非常に芸術的な工芸品にした。異色の漆の層を重ね、適宜の色が出るまで彫り込む「紅花緑葉」といった技術も生まれた。張成楊茂といった名工がこの時代を代表する。朝代(1368年 - 1644年)後期に入ると、表現が一層、緻密になり、琉球漆器にも見られる「戧金」は引き続いて施されている。これは東大寺に伝わる雲鳳戧金経櫃(うんぽうそうきんきょうびつ)などに現われている。 この頃は、日本との貿易も盛んに行われ日本産の蒔絵が受け入れられた。楊塤方氏がこの時代の名工である。

漢、唐、宋朝代の間に漆の処理工程は中国から広がり[5]、 それは最終的に韓国、日本、東南・南アジアに紹介された。[6] 日本には8世紀に、漆器の技術が仏教と中国の文化財とともに朝鮮半島を通って伝えられ、14世紀明朝代に彫刻された漆器が伝えられた。[7]


清朝代((1720年~1730年)、ピーボディ・エセックス博物館

脚注[編集]

本文は主に英語版の翻訳である。

  1. ^ 鈴木三男、能城修ー、小林和貴、工藤雄一郎、鯵本員友美、網谷克彦、著、『鳥浜貝塚から出土したウルシ材の年代』、2012年
  2. ^ "Lacquerware of East Asia". The Metropolitan Museum of Art. Retrieved 21 September 2011
  3. ^ Hang, Jian; Guo, Qiuhui, Hang Jian & Guo Qiuhui; Zhu, Youruo [translation]; Song, Peiming [translation] (2006). Chinese arts & crafts (Translated ed.). Beijing: China Intercontinental Press. pp. 54–58. ISBN 978-7-5085-0963-1.
  4. ^ Webb, Marianne (2000). Lacquer: Technology and Conservation. Oxford: Butterworth-Heinemann. p. 42. ISBN 9780750644129.
  5. ^ Institute of the History of Natural Sciences and Chinese Academy of Sciences, ed. (1983). Ancient China's technology and science. Beijing: Foreign Languages Press. p. 211. ISBN 978-0-8351-1001-3.
  6. ^ Institute of the History of Natural Sciences and Chinese Academy of Sciences, ed. (1983). Ancient China's technology and science. Beijing: Foreign Languages Press. p. 211. ISBN 978-0-8351-1001-3.
  7. ^ Akio Haino. "Chinese Carved Lacquerware". Kyoto National Museum. Retrieved 2007-08-16.

関連項目[編集]