下絵師

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下絵師(したえし)とは、浮世絵において版画のもととなる下絵を描く絵師のこと。版画を使った浮世絵師で、下絵の他には肉筆浮世絵のみの作品が知られる浮世絵師も存在する。

版元から依頼を受けた絵師は、まず版画の原案原図となる下絵を描く。この下絵を「版下」または「版下絵」と言い、絵柄の輪郭と文字が墨一色の線描きで描かれる[1]。このことから浮世絵師のことを「版下絵師」または「下絵師」と呼ぶこともある。スケッチ風に描いたものをさらに清書してきちんとした版下絵に仕上げるが、髪の毛など一本一本の細かい線までは描かず、そこは彫師に任せている。版下には通常、丈夫で薄い美濃紙雁皮紙などが使われていた。

脚注[編集]

  1. ^ 稲垣進一編 『図説浮世絵入門』 河出書房新社 1990年

参考文献[編集]

  • 吉田漱 『浮世絵の基礎知識』 雄山閣、1987年
  • 稲垣進一編 『図説浮世絵入門』〈『ふくろうの本』〉 河出書房新社、1990年