三全音

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三全音(さんぜんおん)とは、音楽における音程のひとつである。名前は全音3つ分の音程であることに由来する。英語式にトライトーン(英語においては減五度の事も指す場合がある)と呼ばれることも少なくない。

三全音は、増四度に一致する。全音階で、ファとその上のシの間の音程である。このためMi contra fa(ここでいうmiは古いいい方で「シ」のこと。「ファに対するシ」の意味)とも言われる。

転回音程である減5度に比しても三全音(増4度)は、伝統的にあまり好まれてきた響きではなく「音楽の悪魔」と称された。しかし古典的な和声学においても、属七の和音と呼ばれるきわめて基本的な和音の中に、音の配置によってはこの音程が現れる。

三全音を単独で鳴らすと、西洋音楽に親しんだ耳には属七の和音を強く意識させる響きがする。

増4度
半音 インターバルクラス 平均律におけるセント 全音階に基づく名前 純正律における振動数比 純正律におけるセント 平均律と純正律のセント差
6 6 600 cents 増四度 17:12 603 +3 cents
そのほかの音程
一度 - 短二度 - 長二度 - 短三度 - 長三度 - 完全四度 - 増四度 - 完全五度 - 短六度 - 長六度 - 短七度 - 長七度 - 八度