七田式教育

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七田式教育(しちだしききょういく)とは、七田眞が構築し、実践した教育法である。

概要[編集]

大学時代、家庭教師をしていた七田眞は、1950年代初頭、人間能力は、生まれた時に決められるのかと疑問を持ち始め、その後、カール・ビッテの「才能逓減の法則」という理論に出会った。

衝撃を受けた七田は、子供の才能に着眼し、独自の教育理論を構築。その教育方法を「魂の教育」と称し、子供の潜在能力を引き出す、幼児の右脳教育に始まり、食育、そして、大人の右脳開発へと展開した。

現在は19以上の国と地域に教室が展開されている。

かつて日本では、しちだ・教育研究所の展開する「七田式教室」のほか、1987年よりフランチャイズとして「七田チャイルドアカデミー」の教室が各地に展開されていた。しかし、契約上の問題から2018年4月1日に同ブランドは二分化され、そのまま七田式教育を行う「七田式教室」と、七田式教育から離れ、独自教材を使用する「EQWELチャイルドアカデミー」に分かれることとなった。

七田式教育の特徴[編集]

子供の、他者への愛情を育てる「魂の教育」を提唱し、知育、徳育体育食育をベースに全人格的教育を目指す。人間が生来持つ右脳の優れた能力に、イメージトレーニング、カードフラッシュ、記憶法などの発達理論に基づく様々な取り組みで働きかけ、読み、書き、プリント学習など左脳を使う取り組みとも併せて、能力知識の定着を図る。からの愛情が子供の成長に不可欠という考えから、「認めてほめて愛して育てる」を教育理念とし、親への子育てのアドバイスやサポート等も行う。

ESP[編集]

疑似科学の「ESP」(超感覚的知覚)に注目し、右脳の活性化に繋げる[1][2]

1歳右脳: イメージ力やESP※の力を育てる。
※ESPの能力: あらゆる情報を波動でキャッチ[...][3]

しちだ・教育研究所[編集]

株式会社しちだ・教育研究所(しちだ・きょういくけんきゅうじょ)は、1978年昭和53年)10月10日島根県江津市で設立の、七田式教育理論に基づく教材の研究開発・制作、通信販売、通信教育などを行う企業。代表取締役社長を眞の次男・七田厚、取締役副社長を七田眞裕美が務める。

七田式教室[編集]

島根県江津市に直営の実践教室がある他、全国に350以上の認定教室がある。

世界への広がり[編集]

2000年より世界各国への教室展開が始まり、オーストラリア香港中華人民共和国カナダ等に、株式会社しちだ・教育研究所による認定教室がある。

脚注[編集]

  1. ^ https://www.shichida.jp/tender-sayama/archives/757
  2. ^ https://www.shichida.jp/ogikubo/archives/733
  3. ^ 『脳の発達に合わせた取り組みのヒント』子育て 第525号 2021年2月 p.4 より引用。

外部リンク[編集]