七つ屋 志のぶの宝石匣

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七つ屋 志のぶの宝石匣』(ななつや しのぶのほうせきばこ)は、二ノ宮知子による日本漫画作品。『Kiss』(講談社)にて2014年1月号から[1]3か月おきのペースで[2]連載されている。単行本は2018年5月現在既刊7巻。タイトルの「七つ屋」は「質屋」を示す隠語。

作品概要[編集]

2001年、『GREEN〜農家のヨメになりたい〜』の連載を終えた作者は次回作として二つの構想を持っていた。一つは音大の物語、もう一つは質屋の物語。当時の担当編集者は前者を選びそれが『のだめカンタービレ』となった。「のだめ」完結後、後者である本作の執筆が始まった[3]

あらすじ[編集]

東京・銀座9丁目商店街。江戸時代から続く老舗の質屋・倉田屋の高校2年生の娘・志のぶは、宝石の「気」を感じる不思議な力を持っている。宝石から地球の雄大さを感じ、真贋を見抜くその天賦の才能を活かして、店でも宝石限定で鑑定を任されている。そんな志のぶには婚約者がいる。

歴史に名を残す名家の跡取りとして生まれた北上顕定は、家の没落・一家離散により、幼少期に倉田屋に質入れされる。当然のことながら、人間の質入れなど受け付けていないが、通常3か月の質草預かり期限を3年とし、それが守られなかった場合は店主の孫娘と婚約させるという契約が成立する。顕定はそのまま倉田家で育ち、質屋の仕事を学びながら鑑定眼を養う。北上家から離散した宝物類の行方を探すため、高級ジュエリー店の外商として、各界のセレブたちとの繋がりを得ていく。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

倉田 志のぶ
高校2年生。宝石の「気」を感じることができる不思議な力の持ち主。母の実家の家業である質屋・倉田屋で宝石の鑑定を任されており、持ち込まれた品が盗品であったり、曰くつきの場合は気が淀んで見える。
2年前に12代目だった祖父が亡くなり、その翌年に母の離婚により倉田家へ戻ってきた。倉田屋を継ぐのが夢。学校では剣道部所属。
北上 顕定
フランスの老舗高級ジュエリー店「デュガリー」日本支店の外商。高校時代に商店街のマドンナ・コンテストで女性陣を押さえて優勝した伝説を持つ、整った顔立ちと物腰の柔らかさで多くの女性客を虜にする。
公家から武家になって活躍した名家、北上家の跡取りだったが、幼い頃に一家は離散し、祖母・章子によって倉田屋に質入れされた。通常、人間の質入れは当然受け付けていないが、当時の店主だった志のぶの祖父が、かつての憧れの存在であった章子のたっての希望とあり、名家の家系図に名を残したいという邪な願望に負け、期限の3年を過ぎたら孫の志のぶと婚約させるという条件で質入れを認めた。3年が経ち、質流れ品として倉田家で育ち、すっかり江戸っ子口調も身に付いている。現在は店の裏手のアパートに一人暮らし。倉田屋に出ると客が殺到し、2日間店に出ただけで普段の倉田屋の1か月分の売り上げを凌ぐ。
幼い頃に見せられた鳥が舞う赤い宝石を探し求めている。
久世 鷹臣
宝石店「HULALU」オーナー兼ジュエリーデザイナー。元プロスヌーカー選手。3年前に、ロンドンにいた時に顕定と知り合った。鷹臣が宝石に触れた時、志のぶの目には、淀んだ宝石が浄化されるように見える。

倉田家[編集]

倉田
志のぶの祖父。倉田屋の12代目店主。少年時代の憧れの存在だった章子からの依頼で、顕定を質草として預かる。名家である北上家の家系図に自分の子孫の名を残すチャンスととらえ、期限が切れた後は顕定を後継者として育てる。
倉田 百合江
志のぶの母。資産家に嫁いだが、離婚して出戻ってきた。ブランド品を見る目が確かなため、倉田屋で買い取りの査定を任されているが、自分が欲しい品が入ると勝手に使ってしまうことがある。
倉田 保
百合江の兄。独立して、自分の質店「ブランド・ディープインパクト」を経営しており、倉田屋で買い取ったブランド品や宝石を扱っている。

その他[編集]

秋元夫人
資産家。顕定と取引するようになってから、娘たちの知らなかった一面に気が付くことができた。
秋元 貴子
秋元家長女。21歳。宝石好き。
秋元 摂子
秋元家次女。志のぶの同級生。アニメ好き。
しょーちん
警視庁刑事部捜査第三課。百合江とは幼なじみ。
虎徹
顕定が連絡を取り合っている人物。
有馬 満津子
代々、政治家を多く輩出してきた名家の夫人。秋元夫人に頼んで紹介してもらった。夫も前政府の大臣を務めたが、3年前に急な病で死去。没落の一途を辿っている。
有馬 富子
満津子の娘。家事手伝い。父の秘書と婚約していたが、彼は父の死後、縁のない選挙区から出馬し当選。その地を地盤にしていた元副首相の孫娘と婚約した。
有馬 一征
満津子の息子。スヌーカーのプロ選手。
金井 祐也
ディープインパクトのライバル店「スペシャル・ウィーク(元・金井質店)」の跡取り息子。骨董好きだが、仕事ができないことで有名。

書誌情報[編集]

出典[編集]

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  1. ^ 「のだめ」二ノ宮知子の新作、Kissで開幕!テーマは宝石”. コミックナタリー (2014年11月25日). 2015年12月8日閲覧。
  2. ^ 二ノ宮知子の新作「七つ屋志のぶの宝石匣」1巻に限定ペーパー”. コミックナタリー (2014年11月13日). 2015年12月8日閲覧。
  3. ^ 単行本第2巻あとがき
  4. ^ 『七つ屋志のぶの宝石匣(1)』(二ノ宮知子)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2016年11月11日閲覧。
  5. ^ 『七つ屋志のぶの宝石匣(2)』(二ノ宮知子)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2016年11月11日閲覧。
  6. ^ 『七つ屋志のぶの宝石匣(3)』(二ノ宮知子)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2016年11月11日閲覧。
  7. ^ 『七つ屋志のぶの宝石匣(4)』(二ノ宮知子)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2017年4月13日閲覧。
  8. ^ 『七つ屋志のぶの宝石匣(5)』(二ノ宮知子)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2017年9月13日閲覧。
  9. ^ 『七つ屋志のぶの宝石匣(6)』(二ノ宮知子)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2018年5月13日閲覧。
  10. ^ 『七つ屋志のぶの宝石匣(7)』(二ノ宮知子)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2018年5月13日閲覧。

外部リンク[編集]