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一松旬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

一松 旬(ひとつまつ じゅん[1])は、日本官僚財務省での在勤や奈良県副知事を経て、内閣総理大臣秘書官を務める。

経歴[編集]

開成高等学校在学中の成績は学年トップであった[1]。開成高校から東京大学に入学[2]東京大学法学部在学中に国家公務員一種試験(法律)に2位で合格[3][4]。1995年に東京大学法学部を卒業後[4]、当時の大蔵省へ入省した[4][5]。その後は大臣官房調査企画課調査主任などになる[6]

主計局時代には厚生労働省担当の主計官を務めた[5]

2015年7月に奈良県地域振興部長に転任となり、県総務部長(2016年6月)を経て、2017年7月より副知事を務めた[5]。2018年6月に退任した[7]。その後は主計局に戻り、2020年当時は主計官を務めていた[8]岸田内閣では「子ども・子育て関連予算倍増計画」の「下絵を描いた」とされ、大蔵省・財務省での経歴から「社会保障分野のプロ中のプロ」とも評された[2]

2023年7月4日、宇波弘貴の後任として内閣総理大臣秘書官に就任した[9]

脚注[編集]

  1. ^ a b 「本命」が破れた外務省事務次官レース 嫌われた理由は《茂木幹事長との深い仲》霞が関コンフィデンシャル - 『文藝春秋』2023年9月号(リンク先は文春オンライン)
  2. ^ a b 新首相秘書官に「財務省の超エリート」が就任という大悲報…岸田さんは増税に本気らしい”. 週刊現代』(現代ビジネスへの転載) (2023年7月24日). 2024年7月15日閲覧。
  3. ^ 週刊ダイヤモンド』2018年6月9日号(特集「財務省の末路」)』57頁
  4. ^ a b c “【スクープ入手】「影の財務次官」が書いた“増税クギ刺し”厳秘文書 財務省が岸田首相と与党を牽制(P2)”. NEWSポストセブン. (2023年11月17日). https://www.news-postseven.com/archives/20231117_1920877.html/2#google_vignette 2024年7月15日閲覧。 
  5. ^ a b c 奈良だけ「1点9円」は実現するか 地域別診療報酬、裏で糸を引く財務省 - 医療経済2018年6月1日号
  6. ^ 『職員録 平成12年版 上巻』大蔵省印刷局、1999年11月発行、412頁
  7. ^ “(短信)奈良副知事に村田氏”. 日本経済新聞. (2018年6月16日). https://www.nikkei.com/article/DGKKZO31834170V10C18A6LKB000/ 2024年7月14日閲覧。 
  8. ^ 医療界ウラ話 財務省の95年入省組 - 中医協ニュース(2020年11月27日)2024年7月14日閲覧。
  9. ^ “財務省出身の首相秘書官交代 宇波弘貴氏から一松旬氏へ”. 日本経済新聞. (2023年6月27日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA272ZF0X20C23A6000000/ 2024年7月15日閲覧。 

関連文献[編集]