ヴァラヌス・ビタタワ

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ヴァラヌス・ビタタワ
Varanus bitatawa (KU 322188) from Barangay Dibuluan, San Mariano - ZooKeys-266-001-g069.jpg
ヴァラヌス・ビタタワ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : オオトカゲ下目 Platynota
: オオトカゲ科 Varanidae
: オオトカゲ属 Varanus
亜属 : フィリピンオオトカゲ亜属 Philippinosaurus
: ヴァラヌス・ビタタワ
V. bitatawa
学名
Varanus bitatawa
Welton, Siler, Bennett, Diesmos, Duya, Dugay, Rico, Van Weerd, Brown
2010[1]

ヴァラヌス・ビタタワ学名Varanus bitatawa )とは、オオトカゲ科に属する爬虫類である。

分類[編集]

コモドオオトカゲなどと同じオオトカゲ科だが、肉食のコモドオオトカゲと違い進化の過程で草食化した[2]同じくルソン島南部に生息する草食のグレイオオトカゲに近縁であることが分かっている。[要出典]

分布・生活環[編集]

フィリピン北部ルソン島シエラマドレ山脈の山林に生息する[3][4]。生息地であるシエラマドレ山脈を離れることは少ない[4]果物を主食としており、高さ20メートル以上の木の上でほぼ1日中を過ごす[2]。現地の部族民の間では"Butikaw"と呼ばれ[5]、食用に捕獲されてきた[3]。数世紀にわたって人間の捕獲対象となってきたために、人間に対しては臆病で用心深い[3]

形態[編集]

成長したものでは体長約2メートルに達するが、体重は約10キロ程度にしかならない[2][3]状の胴体と足は青黒くて薄い黄緑色の斑点があり、尾には黒と緑の部分が交互に見られる[3]。新種発見を報じたニュースのいくつかでは、オスには2つのペニスがあることをその大きな特徴としているが[3][4]、これは半陰茎と言われる器官で、この種に限らず全ての有鱗目のオスに見られる特徴である[6][7][8]。2つのペニスは交尾の際に交互に使われることが多く、メスの体内に自分の体をつなぎとめておくのに役立つ[3]

保全状態[編集]

ヴァラヌス・ビタタワは現地では広範な捕獲対象となってきた[3]。また、ルソン島では人口増加と森林伐採が急速に進んでいることから、将来絶滅する危険性が指摘されている[4]

出典[編集]

  1. ^ Luke J. Welton, Cameron D. Siler, Daniel Bennett, Arvin Diesmos, M. Roy Duya, Roldan Dugay, Edmund Leo B. Rico, Merlijn Van Weerd and Rafe M. Brown (October 2010). “A spectacular new Philippine monitor lizard reveals a hidden biogeographic boundary and a novel flagship species for conservation”. biology letters (The Royal Society) 6 (5): 654-658. doi:10.1098/rsbl.2010.0119. ISSN 1744-957X. 
  2. ^ a b c James Owen (2010年4月8日). “新種のオオトカゲ、都市近郊の森で発見”. 公式日本語サイト. National Geographic. 2016年6月13日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h Rhett A. Butler, Translator: Maki Ikeda (2010年6月3日). “果物を食べるオオトカゲ、フィリピンで発見される”. mongabay.com. 2010年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月13日閲覧。
  4. ^ a b c d フィリピンで新種のオオトカゲを発見、体長2メートルで2つの男性”. AFPBB News. Agence France-Presse (2010年4月8日). 2011年9月13日閲覧。
  5. ^ Spectacular New Giant Fruit-Eating Lizard Species Discovered in Sierra Madres of Northern Philippines” (英語). ScienceDaily (2010年4月7日). 2011年9月13日閲覧。
  6. ^ 内田亨 山田真弓 『動物系統分類学//9 下B1』 中山書店、1992年、27頁。ISBN 4521072011
  7. ^ T.R.ハリディ, K.アドラー編 『動物大百科12 両生爬虫類』 平凡社、1987年、77頁。ISBN 4-582-54512-2
  8. ^ Hemipenes” (英語). Melissa Kaplan's Herp Care Collection. 2012年12月8日閲覧。