オオトカゲ科

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オオトカゲ科
レースオオトカゲ
レースオオトカゲ Varanus varius
保全状況評価[1][2]
Varanus オオトカゲ属
ワシントン条約付属書II
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : オオトカゲ下目 Platynota
: オオトカゲ科 Varanidae
: オオトカゲ属 Varanus
学名
Varanidae Hardwicke & Gray, 1827
Varanus Merrem, 1820
和名
オオトカゲ科
オオトカゲ属
亜属
  • キイロオオトカゲ亜属
  • ザラクビオオトカゲ亜属
  • マングローブオオトカゲ亜属
  • Hapturosaurus亜属
  • ヒメオオトカゲ亜属
  • パプアオオトカゲ亜属
  • フィリピンオオトカゲ亜属
  • ナイルオオトカゲ亜属
  • サバクオオトカゲ亜属
  • Solomonsaurus亜属
  • ミズオオトカゲ亜属
  • オニオオトカゲ亜属

オオトカゲ科(オオトカゲか、Varanidae)は、爬虫綱有鱗目に含まれる科。

分布[編集]

アフリカ大陸ユーラシア大陸南部、インドネシアオーストラリアスリランカソロモン諸島パプアニューギニアフィリピン[3][4]

形態[編集]

最長種はハナブトオオトカゲ。最大種はハナブトオオトカゲと全長が同じ場合は、体重がより重いとされるコモドオオトカゲで最大全長313cm、体重166kg。最小種はV. brevicaudaで、最大でも全長20cmほど。

頭部は細長く、吻端が尖る種が多い[4]。眼は大型で、瞳孔はほぼ円形[4]は、途中から二股に分かれる[4]。四肢は頑丈で、指趾は5本[4]

分類[編集]

本科はオオトカゲ属 Varanusのみで構成されるが、いくつかの亜属に分かれるとされる。

2016年に鱗の形状・微細構造からV. spinulosusのみで亜属を構成する説、マングローブオオトカゲ亜属からHapturosaurus亜属を分割する説が提唱された[5]

以下の分類はBucklitsch et al.(2016)に従う[5]

  • パプアオオトカゲ亜属 Papusaurus - コモドオオトカゲとレースオオトカゲからなる単系統群の姉妹群とする説もある。一方でハナブトオオトカゲはコモドオオトカゲに、レースオオトカゲはスナオオトカゲにより近縁とする説もある。
  • フィリピンオオトカゲ亜属 Philippinosaurus - マングローブオオトカゲ亜属やHapturosaurus亜属の姉妹群と推定されている。
  • サバクオオトカゲ亜属 Psammosaurus - ナイルオオトカゲ亜属の姉妹群と推定されている。
  • Solomonsaurus亜属
    • Varanus spinulosus
  • ミズオオトカゲ亜属 Soterosaurus - キイロオオトカゲ亜属の姉妹群と推定されている。
    • Varanus bangonorum
    • Varanus cumingi(ミズオオトカゲの亜種から独立種とする説あり)
    • Varanus marmoratus(ミズオオトカゲの亜種から独立種とする説あり)
    • Varanus nuchalis(ミズオオトカゲの亜種から独立種とする説あり)
    • Varanus palawanensis(ミズオオトカゲのパラワン島個体群から新種とする説あり)
    • Varanus rasmusseni(ミズオオトカゲのタウイタウイ島個体群から新種とする説あり)
    • Varanus salvator ミズオオトカゲ Water monitor
    • Varanus samarensis
    • Varanus togianus(ミズオオトカゲの亜種から独立種とする説あり)

生態[編集]

砂漠のような乾燥帯から熱帯雨林にまで様々な環境に生息する。地上性の種もいればに登ることを好む種もいる。昼行性[4]

食性は主に動物食で、昆虫甲殻類、陸棲の巻貝両生類、爬虫類、哺乳類などを食べる[4]。フィリピンオオトカゲ亜属は果実も食べる[3]

繁殖形態は卵生。コモドオオトカゲは単為生殖した例もある。

人間との関係[編集]

コモドオオトカゲは人間を襲って食べた例がある[3][6]

革製品に利用されることもある。

開発による生息地の破壊や、皮革目的の乱獲などにより生息数が減少している種もいる。ワシントン条約発効時の1975年からオオトカゲ属単位でワシントン条約附属書IIに掲載されている[2]

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。以前は地方自治体によっては種にかかわらず飼育に許可が必要な地方自治体もあった。2009年現在は動物愛護法の改正によりハナブトオオトカゲとコモドオオトカゲのみが特定動物に指定されており、飼育にあたり地方自治体の許可が必要になる。

画像[編集]

出典[編集]

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  1. ^ Appendices I, II and III<https://cites.org/eng>(Accessed 23/08/2017)
  2. ^ a b UNEP (2017). Varanus varius. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. (Accessed 23/08/2017)
  3. ^ a b c 『爬虫・両生類ビジュアルガイド オオトカゲ&ドクトカゲ』、6、29、34頁。
  4. ^ a b c d e f g 『動物大百科12 両生・爬虫類』、121、125頁。
  5. ^ a b Yannick Bucklitsch, Wolfgang Böhme, André Koch, Scale Morphology and Micro-Structure of Monitor Lizards (Squamata: Varanidae: Varanus spp.) and their Allies: Implications for Systematics, Ecology, and Conservation," Zootaxa, Volume 4153, Number 1, 2016, Pages 1-192.
  6. ^ 『ヒトは食べられて進化した』、171-172頁。
  • Go!!Suzuki 『爬虫・両生類ビジュアルガイド オオトカゲ&ドクトカゲ』、誠文堂新光社2006年、6、29、34頁。
  • 深田祝監修 T.R.ハリディ、K.アドラー編 『動物大百科12 両生・爬虫類』、平凡社1986年、121、125頁。
  • ドナ・ハート、ロバート・W・サスマン著、伊藤伸子訳 『ヒトは食べられて進化した』、化学同人、2007年、171-172頁、ISBN 978-4-7598-1082-0
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社2000年、99-103、202-203頁。

関連項目[編集]