ワイルドの三つ子銀河
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このページ名「ワイルドの三つ子銀河」は暫定的なものです。(2022年3月) |
ワイルドの三つ子銀河。銀河同士の重力相互作用によって、3つの銀河間にブリッジ状の構造が見られる。銀河カタログ「Morphological Catalogue of Galaxies」では、下から順にMCG-01-30-032、033、034と番号が振られている。
ワイルドの三つ子銀河 Wild's Triplet[1][2] | ||
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中央部に見える3つの銀河が「ワイルドの三つ子銀河」。レモン山天文台の24インチリッチー・クレチアン式反射望遠鏡による撮像。
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星座 | おとめ座 | |
見かけの等級 (mv) | 13.61[1] | |
分類 | 銀河の小集団 | |
位置 元期:J2000.0 | ||
赤経 (RA, α) | 11h 46m 45.2245718113s[3] | |
赤緯 (Dec, δ) | −03° 50′ 52.948488019″[3] | |
赤方偏移 | 0.017752[1] | |
距離 | 約2億光年[2] | |
ワイルドの三つ子銀河の位置(赤丸)。
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他のカタログでの名称 | ||
Arp 248[1], LEDA 36733[1] | ||
■Template (■ノート ■解説) ■Project |
ワイルドの三つ子銀河 (英: Wild's Triplet[2]) は、地球から見ておとめ座の方向約2億光年の距離にある棒渦巻銀河の小集団[2]。「三つ子」に喩えられる3つの銀河には、1962年から1974年にかけて公表された銀河カタログ「Morphological Catalogue of Galaxies」の中でそれぞれ、MCG-01-30-032、033、034と番号が振られている[1]。3つの銀河の間にかかるブリッジ状の構造は、銀河間の重力相互作用によって生じたと考えられている[2]。イギリス生まれのオーストラリアの天文学者ジョン・ポール・ワイルドが1950年代にこの銀河の集団を研究したことから、彼の名前を取ってWild's Tripletと呼ばれるようになった[2]。
出典
[編集]- ^ a b c d e f “NAME Wild's Triplet -- Emission-line galaxy”. SIMBAD Astronomical Database. CDS. 2022年3月26日閲覧。
- ^ a b c d e f Ian Ridpath, ed (2018-04-26). A Dictionary of Astronomy (3rd ed.). Oxford University Press. ISBN 9780192542618
- ^ a b Gaia Collaboration. “Gaia data early release 3 (Gaia EDR3)”. VizieR On-line Data Catalog: I/350. Bibcode: 2020yCat.1350....0G .