ロシア・フォルマリズム
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ロシア・フォルマリズム(ロシア形式主義、英語: Russian formalism、露: Русский формализм)は、1910年代半ばから1930年代にかけてのロシアの文学運動・文学批評の学派。シクロフスキーやヤコブソン、トゥイニャーノフらが中心となって行われた。
文学作品の自律性を強調し、言語表現の方法と構造の面からの作品解明を目指した[1]。文学性を言語の詩的機能や、「異化作用」から特徴づけ、作品の素材を手法の動機付けとした。構造主義、文化記号論、新批評(ニュークリティシズム)などに影響を与える一方、反マルクス主義的とみなされ、スターリン政権から政治的弾圧を受けた[2]。
代表的なロシア・フォルマリストには、シクロフスキー、トゥイニャーノフ、プロップ、エイヘンバウム、ヤコブソン、トマシェフスキー、グコフスキーがいる。
脚注
[編集]- ^ 日本国語大辞典,デジタル大辞泉,世界大百科事典内言及, 精選版. “フォルマリズムとは”. コトバンク. 2021年12月23日閲覧。
- ^ 小項目事典, 日本大百科全書(ニッポニカ),百科事典マイペディア,ブリタニカ国際大百科事典. “ロシア・フォルマリズムとは”. コトバンク. 2021年12月23日閲覧。
関連項目
[編集]- オポヤズ(ОПОЯЗ、詩的言語研究会)
- ジュネーヴ学派
- ロシア文学
- ロシア・アヴァンギャルド - 同時代のロシア・ソビエトの芸術運動