ニュー・クリティシズム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

ニュー・クリティシズム(New Criticism)は、20世紀の英米で行われた文学批評の方法。 作品を社会的、歴史的文脈から切り離し、また作者の伝記的事実と結びつけることをせず、純粋に作品そのものに即して論じようとした。1920年代から、英国のT・E・ハルムT・S・エリオットエズラ・パウンドウィリアム・エンプソンI・R・リチャーズらが、米国ではアレン・テイトジョン・クロウ・ランサムクリアンス・ブルックスらが提唱し、米国では『Fugitives』(逃亡者)『ケニヨン・レビュー』などの機関誌が刊行された。日本では「新批評」とされることもある。

当初は形而上派詩を対象とし、イメジャリーや象徴を論じていたが、1940年代から小説にも適用されるようになった。本流は50年代に廃れたが[1]、作者と作品を切り離す、伝記批評への批判などの点で、ロラン・バルトの「作者の死」やテクスト論に影響を与えている。

日本語の関連書籍[編集]

  • 細入藤太郎『新批評』南雲堂不死鳥選書 別巻 英米文学シンポジアム 1958
  • 小川和夫『ニュー・クリティシズム その歴史と本質』弘文堂 現代芸術論叢書 1959
  • 小川和夫,橋口稔共編『ニュークリティシズム辞典』研究社出版 1961
  • 高橋正雄編『ニュークリティシズム研究』北星堂書店 1963
  • 川崎寿彦『ニュークリティシズム概論』研究社出版 1964
  • フランク・レントリッキア『ニュー・クリティシズム以後の批評理論』村山淳彦,福士久夫訳 未来社 ポイエーシス叢書 1993

[編集]

  1. ^ 斎藤勇監修『英米文学辞典』研究社