レオポン

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レオポン
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネコ目 Carnivora
亜目 : ネコ亜目 Feliformia
: ネコ科 Felidae
亜科 : ヒョウ亜科 Pantherinae
: ヒョウ属 Panthera

レオポン(leopon)とはヒョウの父親とライオンの母親から生まれた雑種である。頭はライオンに、体はヒョウに似る。レオポンは、ヒョウの英語名「leopard」と「lion」の合成語。すなわちこのような場合、一般に父親の英名の前半部分と母親の英名の後半部分をつないで名前をつけることが慣例となっている。

誕生の経緯[編集]

最初のレオポンは1910年インドマハラシュトラ州コラプールで誕生した。2匹が生まれ、うち1匹は2か月半で死亡した。その後、1959年兵庫県西宮市甲子園阪神パークで出産に成功、ドイツハンブルクハーゲンベック動物園、またイタリアでも誕生した。

自然界においては、ヒョウとライオンは生息地域こそ重なっているものの少なくとも頻繁に交尾することはない。基本的に「種」の分類は生理的分離、繁殖隔離や生態隔離などを根拠として、定義づけられている。人工飼育下であれ、レオポンが誕生したことは、両種の間に純粋な繁殖に関する生殖的隔離がないことを意味している。もちろん、前記のとおり自然界ではレオポンの誕生は全くないか非常に少ないと推定される。従って動物園でレオポンを作るに当たってはヒョウとライオンを幼い時からいっしょに育て、交尾に際しては精神安定剤を与えるなどして辛うじて成功したものである。

統計的に有意ではないが、レオポンは一代雑種であり生殖能力はなく、レオポン同士を交尾させて子孫を作ることはできないとされる。

現在では生命倫理の観点から、レオポンを作る試みは行われていない。しかしながら、交雑の現象やその結果については生物学的に重要な事項であり、今後の研究の進展が必要である。

日本のレオポン[編集]

レオポンの剥製
(阪神パーク 2003年3月29日)

その中で、阪神パークでのレオポン計画は最も成功した例である[1]

ヒョウの「甲子雄」(かねお)を父親、ライオンの「園子」(そのこ)を母親として1959年11月3日に最初の2頭が誕生した。兄は「レオ吉」、妹は「ポン子」と名づけられた。

1961年6月29日に3頭の兄弟が誕生し「ジョニー」「チェリー」「ディジー」と名づけられた。

1967年頃、トラの父親とレオポンの母親から「タイポン」をつくる計画があったが生殖能力の低さなどから実現しなかった。

1985年7月19日に最後の1頭「ジョニー」が死亡した。

5頭すべてが剥製にされた。阪神パーク閉園後は、「レオ吉」と「ポン子」は国立科学博物館、「チェリー」と「ディジー」は天王寺動物園に引き取られた。「ジョニー」は西宮市が管理し、市営リゾート施設のリゾ鳴尾浜で展示されている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 赤木一成 著、『レオポン誕生 猛獣の種間雑種をつくる』、講談社「ブルーバックス」、1974年


外部リンク[編集]

  • リゾ鳴尾浜 ※レオポンの剥製については「周辺施設」のページに記載。