レイモンド・ワッツ

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レイモンド・ワッツ
Raymond Watts
出生名 Raymond George Watts
別名
  • PIG
  • Nainz Watts
  • Nainz
  • Ray Schaballero
  • Watts
生誕 (1961-09-01) 1961年9月1日(62歳)
出身地 イングランドの旗 イングランド バッキンガムシャー
ジャンル インダストリアル・ロック
職業 Musician
活動期間 1988–present
レーベル
共同作業者
公式サイト www.pigindustries.com

レイモンド・ワッツ(Raymond Watts、1961年9月1日 - )は、イギリスバッキンガムシャー州ビーコンズフィールド出身のアーティストミュージシャンプロデューサーインダストリアル・ロックに分類される。ソロ・プロジェクトであるロックバンド、ピッグ(PIG)のほか、KMFDMでの活動も知られ、日本ではSCHAFTおよびSCHWEINへの参加でも知られる。

作風は(デビュー作の他、いくつかのアルバムに参加した)KMFDMよりも「暗く」[1]、一般的なインダストリアル・ロックに比べシーケンスは多用せずオーケストラレーションに重きを置くのが特徴である。自らのバンドであるピッグ、KMFDMやSCHAFTなどの客演では、自らの作風に合わせたような低音の唸るような(ただしグロウルではない)ボーカルを披露する。

上記に挙げられたバンドの活動のほか、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンや、フィータスBUCK-TICK(および櫻井敦司)、スプラング・アウス・デン・ヴォルケンプロング(Prong)などといったバンドやミュージシャンとコラボレーションやミキシング、プロデュースをしている。また、1995年の『Sinsation』発表後には、ナイン・インチ・ネイルズのサポートとしてアメリカでツアーを行った[2]

ディスコグラフィ[編集]

※基本的にピッグ名義での発表となる。

スタジオ・アルバム[編集]

  • 『ア・ポウク・イン・ジ・アイ…ウィズ・ア・シャープ・スティック』 - A Poke in the Eye... With a Sharp Stick (1988年)
  • 『プレイズ・ザ・ラード』 - Praise the Lard (1991年)
  • 『スワイニング』 - The Swining (1993年)
  • 『シンセイション』 - Sinsation (1995年)
  • 『レックト』 - Wrecked (1996年)
  • 『ジェヌイン・アメリカン・モンスター』 - Genuine American Monster (1999年)
  • Pigmartyr (2004年) ※イギリス限定リリース。Watts名義
  • Pigmata (2005年) ※前年に発表された『Pigmartyr』のリマスターで、3曲追加。PIG名義で発表
  • The Gospel (2016年)
  • Risen (2018年)

リミックス・アルバム[編集]

  • Swine & Punishment (2017年)

EP[編集]

  • Hello Hooray (1992年)
  • 『ア・ストロール・イン・ザ・ポーク』 - A Stroll in the Pork (1992年)
  • 『シン・セックス&サルヴェイション』 - Sin Sex & Salvation (1994年) ※PIG vs. KMFDM名義
  • 『レッド・ロウ・アンド・ソア』 - Red Raw & Sore (1994年) ※日本限定。後に米国盤The Swining/Red Raw & Sore (1999)をリリース
  • 『ペイニアック』 - Painiac (1995年) ※日本限定
  • 『プライム・イーヴル』 - Prime Evil (1997年) ※日本限定
  • 『ノー・ワン・ゲッツ・アウト・オブ・ハー・アライヴ』 - No One Gets Out of Her Alive (1998年) ※日本限定
  • 『D.D.D.』 - Disrupt Degrade & Devastate (1999年) ※日本限定
  • Compound Eye Sessions (2015年) ※With マーク・ヒール
  • Long in the Tooth (2015年) ※With プリミティヴ・レース
  • The Diamond Sinners (2016年) ※配信限定
  • The Redeemer (2016年) ※ツアー限定
  • Prey & Obey (2017年) ※配信限定
  • Second Coming (2017年) ※ツアー限定
  • That's the Way (I Like It) (2018年) ※with サーシャ・グレイ
  • The Wages of Sin (2019年) ※配信限定

シングル[編集]

  • "Never For Fun" (1988年)
  • "Sick City" / "Shit for Brains" (1989年)
  • "Shit for Brains" (1993年) ※ドイツ限定
  • "The Fountain of Miracles" (1993年)
  • "Black Mass" (2018年)

ビデオ作品[編集]

  • The All Hamerican Pig Show (2011年)

脚注[編集]

  1. ^ 代表的なものとして、ワム!の「ラスト・クリスマス」をトーンを目一杯下げてカバーしたものが挙げられる。
  2. ^ 当初、レイモンドはナイン・インチ・ネイルズの作風を誤解し「ノン・インチ・ネイルズだ」と批判したが、トレント・レズナーと打ち解けた結果、ツアーへの参加となった。

外部リンク[編集]