レアル・アカデミア・エスパニョーラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
レアル・アカデミア・エスパニョーラ
Real Academia Española
レアル・アカデミア・エスパニョーラのロゴ
略称 RAE
標語 Limpia, fija y da esplendor(言語を浄化し、定着させ、それに光彩を与える)
設立年 1713
本部 スペインの旗 スペインマドリード
貢献地域・分野 スペイン語
総裁(Presidente) Luis María Linde y de Castro
会長(Director) José Manuel Blecua Perdices(兼副総裁)
提携 Asociación de Academias de la Lengua Española
ウェブサイト www.rae.es
レアル・アカデミア・エスパニョーラ
現地名:
スペイン語: Real Academia Española
Academia de la Lengua.jpg
所在地 スペインの旗 スペインマドリード
座標 北緯40度24分54秒 西経3度41分28秒 / 北緯40.41492度 西経3.691173度 / 40.41492; -3.691173座標: 北緯40度24分54秒 西経3度41分28秒 / 北緯40.41492度 西経3.691173度 / 40.41492; -3.691173
登録名: Real Academia Española
区分 非可動性
基準 記念物
登録日 1998
登録コード RI-51-0010191
レアル・アカデミア・エスパニョーラの位置(マドリード内)
レアル・アカデミア・エスパニョーラ
マドリードにおけるレアル・アカデミア・エスパニョーラの位置

レアル・アカデミア・エスパニョーラスペイン語Real Academia Española、略称:RAE)は、スペインの国立言語アカデミー英語版である。スペイン王立アカデミーとも訳される。

スペイン語の標準を規定している組織として、スペインの言語や文化を伝えるために、辞書を発行し[1]コーパスやスペイン語の質問への回答など情報を提供している[2]

歴史[編集]

1700年にスペイン・ブルボン朝が成立すると、中央集権国家体制を進める中でスペイン語がスペイン唯一の公用語に制定され、公文書などでの地域語の使用が禁じられた[3]。フランスのアカデミー・フランセーズに倣ってビリェーナ侯爵J・M・フェルナンデス・パチェコが起草し、フェリペ5世の勅令によって創設された[4]。設立時には「Limpia, fija y da esplendor」(言語を浄化し、定着させ、それに光彩を与える)という標語が掲げられ、「スペイン語の純粋性と優雅性を培い、定着させる」ことが目的に定められた[3][4]。当初は知識人の定例会に過ぎなかったが、1754年にはフェルナンド6世によって本部が王立宝殿に移され、1793年にはカルロス4世によって旧蒸留酒専売局の建物が与えられると、1894年にはプラド美術館に隣接する現在の建物に移った[4]

18世紀には『模範辞典』(1726年-1739年)、『正書法』(1741年)、『文法』(1771年)などを次々と刊行した[3][4]。大学での教育はラテン語からスペイン語に切り替えられ、王立アカデミーによる文法を規範とするスペイン語が初等教育を含めた教育語に採用された[3]。19世紀には南アメリカのスペイン語圏諸国でも相次いで言語アカデミーが設立された[4]。1951年にはメキシコで第1回スペイン語アカデミー国際大会が開催され、スペイン語圏諸国、アメリカ合衆国、フィリピンによるスペイン語アカデミー協会英語版(AALE)が設立されている[4]。スペイン語アカデミー協会の本部はレアル・アカデミア・エスパニョーラの本部と同じ建物にある[4]

20世紀末以降にも『スペイン語正書法』(1999年)や『スペイン語辞典』(2001年)を刊行した[4]。これらレアル・アカデミア・エスパニョーラの出版物はスペイン語圏諸国に広く普及している[4]。『スペイン語記述文法』(1999年)のようにスペイン語研究者を対象とした出版物もあるが、その多くは一般家庭で好評を博している[4]。2010年には各国のアカデミーと協力して『アカデミーアメリカ大陸スペイン語辞典』を刊行した。

なお、各地域語の保護や発展を目的とした機関として、1902年にガリシア語アカデミーが、1907年にカタルーニャ学術研究所が、1918年にはエウスカルツァインディア(バスク語アカデミー)が設立されている[3]

主要出版物[編集]

  • 『模範辞典』(1726年-1739年)
  • 『正書法』(1741年)
  • 『文法』(1771年)
  • 『スペイン語文法』(1931年)
  • 『新スペイン語文法の素描』(1973年)
  • 『スペイン語正書法』(1999年)
  • 『スペイン語記述文法』(1999年)
  • 『スペイン語辞典』(2001年)
  • 『汎スペイン語疑念辞典』(2005年)
  • 『新スペイン語文法』(2009年)
  • 『アカデミーアメリカ大陸スペイン語辞典』(2010年)

出典 : 『スペイン文化事典』[4]

脚注[編集]

  1. ^ 80年振り!共通『スペイン語文法書』
  2. ^ 外国語e-Learning用ポータルサイト
  3. ^ a b c d e 牛島信明・川成洋・坂東省次 編『スペイン学を学ぶ人のために』世界思想社, pp.44-46
  4. ^ a b c d e f g h i j k 川成洋・坂東省次『スペイン文化事典』丸善, 2011年, pp.544-545

外部リンク[編集]