リングアウト

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リングアウトとはリングが存在する格闘技において対戦中に競技者がリングの外にいる状態で決着すること。

概要[編集]

リングが存在する格闘技においてはリングの上で戦うことが望ましい戦い方とされている。そのため、リングの外に出た場合、または出てから一定期間内にリングに戻れない場合、リングの外に出た競技者を敗北とすることが多い。両者ともリングの外に出ていた場合(両者リングアウト)は引き分けとすることもある。プロレスバトルロイヤルなどでは、リングの外に出た瞬間に失格となる場合もある。また、体が場外に出た状態で手や足がロープに引っ掛かって自力での脱出が不可能となった場合もリングアウト負けとなる。

ボクシングやプロレスでは、リングアウトはレフェリーが20カウントを数えた時に宣告されるのが一般的である(よく誤解されるが20秒ではない)。全日本プロレスPWFルールやかつてのアイスリボンWWEアメリカハワイ地区J-NETWORKでは10カウントであるが、いずれにしてもタイムキーパーが時計で計測するのではなくレフェリーがカウントをするものであり、したがって必ずしもカウント開始から一直線に進むとは限らない。リング内にいる選手やそのセコンドが、場外の選手がリング内に戻るのを妨害した時に、カウントが止まったりリセットされたりするのは普通のことであり、それどころか明らかに数間場外乱闘が続いていることすらよくあることである。全日本プロレスのベテランレフェリーとして親しまれたジョー樋口はそのへんの事情について、「ブッチャーシークのような場外乱闘が生き甲斐のような人たちにたった10秒で何をしろと言うんですか。そこらへんをうまくやりくりするのもレフェリーの仕事なんです」と語っている。新日本プロレスでは場外ノックアウトと表現しており、場外カウントは選手が場外で戦闘不能となった、あるいは場外乱闘が続いて収拾が付かなくなった時点より始めることになっている。また、アイスリボンのように場外カウントを廃止した団体もあり、加えてWWEや日本のインディー団体では「エニウェアフォールマッチ」と呼ばれる場外も含めてどこでもフォールを取ることができるルールを敷く場合もある。

なおプロレスでは、リングアウト勝ちはフォール勝ちやギブアップ勝ちより劣り、両者リングアウトの引き分けは時間切れ引き分けより劣るというのが一般的な評価である。アメリカやかつての日本では、タイトルマッチが王者リングアウト負けで決着した場合はタイトルは移動しなかった。新日本プロレスのIWGPルールやプロレスリング・ノアGHCルールでは両者リングアウト裁定を採らず時間内であれば即時再試合としている。

またプロレスのリングではリングの外側に場外フェンスと称して鉄柵を設けるのが普通であるが、1980年代の新日本プロレスでは「場外フェンスの外に自ら出た場合・相手選手を意図的に出した場合はフェンスアウトとして反則負けになる」という規定があった。フェンスアウトで決着する試合は十分な攻防の無いまま終わる試合が多くファンの評判がすこぶる悪かったため、他の団体に広がることはなく、新日本でも数年間で廃止された。

一方で、金網デスマッチにおいては、逆に金網(リング)から先に脱出した方を勝ちとするルール(エスケープルール)が採られる場合もある。

ボクシングにおいては、有効な攻撃の過程でリング外に出されて試合に戻れない場合、リングアウト(ノックアウト)負けとなる。反則行為でリングに出された場合はリングに戻り試合続行可能であれば外へ出した側の減点、不可能なら失格とし、アクシデントでリングの外に出された場合は試合を止めて選手がリングに戻るのを待つか、戻れなければリング内における偶然の負傷と同じ扱いになる。ただし細かいルールはコミッションや王座認定団体によって異なる。

K-1の場合、有効打によるダウンは取るもののカウントは取らず、試合続行不可能となった場合はTKO扱いになる。J-NETWORKの場合、反則行為以外であれば加撃あるなし関わらずカウントに入る。

対戦型格闘ゲームにおいてもこれらの格闘技に倣い、ノックアウトや時間切れ判定と並んで、リングアウトによっても勝敗が決するルールとなっているものが存在する。

関連項目[編集]