ラヴレス・カフェ

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ラヴレス・カフェの看板
内部

ラヴレス・カフェ (Loveless Cafe ) は、アメリカ合衆国テネシー州ナッシュビル南西部、州道100号線沿い、ナッチェス・トレイス・パークウエイ北端に位置するレストラン。南部料理、特にビスケット、ジャム、カントリー・ハム、レッド・アイ・グレイヴィで知られる。『USAトゥデイ』、『サザン・リビング』、『フロマーズ』など多くの著名な全国版の出版物で称賛されている[1]。

歴史[編集]

1951年、ロン・ラヴレスおよびアン・ラヴレスは州道100号線沿いのハーパス・ヴァレイ・ティ・ルームを買収し、ラヴレス・モーテル・アンド・カフェと名付けた[2]。当初前庭のテーブルでチキンを提供するのみであったが、最終的に母屋の部屋を改築してより多くのメニューを提供するようになった[2]。8年間彼らはモーテルとカフェを経営し、1959年、コーデル・メイナードとステラ・メイナードに売却した[2]。1973年、メイナード夫妻は経営権をチャールズ・マケイブとダナ・マケイブに売却した[2]。1982年、彼らの12歳の息子ジョージがフル・ビジネス・パートナーとなった[2]。彼は「ハム・アンド・ジャム」として通信販売業を開始し事業を拡大した[2]。

1985年、モーテル業を停止し、客室14室は通信販売部、倉庫、特別室などに改装した[2]。2003年、地元グループに買収され、2004年2月、改築のため一時閉鎖された[2]。5ヶ月かけて新たなキッチン、トイレなどの改装および座席の増加を行なった[2]。モーテルであった建物のうち2軒は「ハム・アンド・ジャム・カントリー・マーケット」と「ラヴレス・モーテル・ショップ」として使用されることになった[2]。この年の終盤、この改築によってフリーペーパーの『ナッシュビル・シーン』より批評家が選ぶ最優秀再生団体賞を受賞した[3]。

出版物や番組への登場および受賞歴など[編集]

出版物[編集]

全国版の多くの出版物で紹介されている:

  • USAトゥデイ: ラヴレス・カフェの「驚くほどサクサクして柔らかいビスケット」は「ナッシュビルで(カントリー・ミュージックに続き)2番目に重要なアメリカ文化」[4]
  • ピープル: ラヴレス・カフェのハムは「アメリカで最高」[3]
  • ボナペティ: ジェファーソン・モーガンによると「1点から10点で採点すると、ここでの朝食はおよそ14点」[3]
  • サザン・リビング: 読者によると「ビスケットとグレイヴィは歌いだしたくなるほど素晴らしい」[3]

テレビ[編集]

ラヴレス・カフェの「ビスケット婦人」として知られるキャロル・フェイ・エリソンは『レイト・ナイト・ウイズ・コナン・オブライエン』[5]、『マーサ』[6]、『トゥデイ』[7]、『スロウダウン!ウイズ・ボビー・フレイ』[8]、『ジ・アーリー・ショー』[9]、『エレン・デジェネレス・ショー』[10]など多くのテレビ番組で南部料理を披露している。1993年、ABCの『ホーム』で「アメリカ最高のカントリー・レストラン」と紹介され[11]、2010年、フード・ネットワークから「最優秀ビスケット賞」を与えられた[12]。

著名人[編集]

多くの著名人がラヴレス・カフェを訪れており、サイン入りの写真が入り口に飾ってある。NBC『トゥデイ』のウィラード・スコットは「世界一のビスケット」と語り、マーサ・スチュワートは「これまでの人生で最高の朝食」と語った[13]。『カントリー・アメリカ』誌には「アル・ゴア、アン王女、その他、皆が名を知るカントリーのスターたちがラヴレス・カフェの赤白チェックのクロスが掛けてあるテーブルに椅子を引き寄せている」と記されている[13]。

メニュー[編集]

ラヴレス・カフェのビスケット

ラヴレス・カフェでは南部料理を提供しており、中でも最も有名なのはビスケット、カントリー・ハム、レッド・アイ・グレイヴィである[14]。ビスケットのレシピはアン・ラヴレスにより考案されたもので、現在でも企業秘密である[2]。材料のほとんどがテネシー州内で生産および製造されており、全てのメニューが素材から作られている[15]。毎日、1日中朝食メニューをオーダーすることができ[16]、朝食以外のメニューは午前11時から閉店までオーダーできる[17]。また大規模なグループのイベントにはケータリングも可能である[18]。

ラヴレス・バーン[編集]

建築家シーブ・タック設計で[19]敷地内に4,800平方フィート(446m2)のイベント会場となるラヴレス・バーン(「バーン(Barn)」は「納屋」の意)が建てられた[20]。2009年に開業し[21]、毎週水曜夜7時からライヴのミュージック・シティ・ルーツ・フェスティバルが行なわれている[22]。ラヴレス・バーンは最大1,000名を収容でき[23]、パーティ、結婚式などにレンタルすることができる[20]。

関連事項[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Frommers: Nashville
  2. ^ a b c d e f g h i j k “History of the Loveless”. Loveless Cafe Website. 2015年5月19日閲覧。
  3. ^ a b c d “Famous Quotes”. Loveless Cafe Website. 2015年5月19日閲覧。
  4. ^ “Great food awaits on the open road”. USA Today. (2005年5月24日). http://www.usatoday.com/travel/destinations/2005-05-24-downhome-dining_x.htm 
  5. ^ “Late Night with Conan O'Brien”. Loveless Cafe Website. 2015年5月19日閲覧。
  6. ^ “Martha Stewart”. Loveless Cafe Website. 2015年5月19日閲覧。
  7. ^ “The Biscuit Lady”. NBC's Today Show. 2015年5月19日閲覧。
  8. ^ “Biscuits and Jam Throwdown”. Throwdown! with Bobby Flay. 2015年5月19日閲覧。
  9. ^ “"Lesson From the Biscuit Lady",”. CBS Early Show. http://www.cbsnews.com/video/watch/?id=4505698n 2015年5月19日閲覧。 
  10. ^ “The Biscuit Lady”. The Ellen DeGeneres Show. 2015年5月19日閲覧。
  11. ^ “Best Country Restaurant/ABC Home Show”. Loveless Cafe Website. 2015年5月19日閲覧。
  12. ^ “Best Biscuits Award”. Food Network Press Release. 2015年5月19日閲覧。
  13. ^ a b “Famous Quotes”. Loveless Cafe Website. 2015年5月19日閲覧。
  14. ^ “Loveless Cafe Review”. Frommer's. 2015年5月19日閲覧。
  15. ^ “Menu and Catering”. Loveless Cafe Website. 2015年5月19日閲覧。
  16. ^ “Supper Menu”. Loveless Cafe Website. 2015年5月19日閲覧。
  17. ^ “Supper Menu”. Loveless Cafe Menu. 2015年5月19日閲覧。
  18. ^ “Smokehouse To Go Menu”. Loveless Cafe Website. 2015年5月19日閲覧。
  19. ^ “Loveless Barn”. Loveless Barn Website. 2015年5月19日閲覧。
  20. ^ a b “Events”. Loveless Barn Website. 2015年5月19日閲覧。
  21. ^ “Events”. Loveless Barn Website. 2015年5月19日閲覧。
  22. ^ “Music City Roots: Live From the Loveless Cafe”. Music City Roots Press Release. 2015年5月19日閲覧。
  23. ^ “Rentals”. Loveless Barn Website. 2015年5月19日閲覧。

外部リンク[編集]

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座標: 北緯36度2分7.2秒 西経86度58分19.3秒 / 北緯36.035333度 西経86.972028度 / 36.035333; -86.972028

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