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モニカ・バブク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
モニカ・バブク
Monica Babuc
モニカ・バブク
生年月日 (1964-03-29) 1964年3月29日(60歳)
出生地 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
モルダヴィア・ソビエト社会主義共和国
イアロベニ地区 バルダル村
出身校 ロモノーソフ記念国立モスクワ大学大学院修了
モルドバ国立大学歴史学部卒業
前職 大学講師
所属政党 モルドバ民主党
称号 ヤシ名誉市民

モルドバの旗 モルドバ議会副議長
在任期間 2019年6月18日 - 2020年12月4日
大統領 イゴル・ドドン

モルドバの旗 教育・文化・研究大臣
在任期間 2017年7月26日 - 2019年6月8日
大統領 イゴル・ドドン

モルドバの旗 文化大臣
在任期間 2013年5月31日 - 2017年7月26日
大統領 ニコラエ・ティモフティ
イゴル・ドドン
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モニカ・バブクモルドバ語: Monica Babuc1964年3月29日 - )は、モルドバの政治家歴史学者[1][2][3]モルドバ民主党英語版ルーマニア語版の暫定党首(在任期間:2021年10月30日 - )[4][5]モルドバ共和国議会副議長(在任期間:2019年6月18日 - 2020年12月4日)[6]。教育・文化・研究大臣(在任期間:2017年7月26日 - 2019年6月8日)[7]。文化大臣(在任期間:2013年5月31日 - 2017年7月26日)[7][1]。ルーマニア・ヤシの名誉市民[3]。2016年に在モルドバ・イタリア商工会議所より「イタリア2016」賞を受賞した[8]

経歴

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イアロベニ地区英語版ルーマニア語版バルダル村英語版ルーマニア語版に生まれる[9][1]。1981年、モルドバ国立大学歴史学部に入学し、1986年に同大学を卒業する[1]。1986年、ロモノーソフ記念国立モスクワ大学大学院に入学し、1989年に同大学院を修了する[1][3]。1989年から1990年まで、モルドバ国立大学政治史学部で講師を務める[1]

1990年から2001年まで、モルドバ共和国議会における文化・科学・教育およびマスメディアに関する委員会の顧問を務める[1]。2001年から2005年まで、モルドバ貯蓄銀行ルーマニア語版キシナウ支店で人事部長を務める[9][1]。2005年から2010年まで、モルドバ議会副議長の顧問を務める[9][1]。2005年と2009年にモルドバ議会選挙にキリスト教民主人民党英語版ルーマニア語版から立候補した[7][10]。2010年3月よりモルドバ民主党英語版ルーマニア語版に所属している[7]

2011年から2013年まで、同議会の第一副議長の首席補佐官を務める[7][9][1]。2013年、同議会議長の顧問を務める[7][9][1]。同年4月25日から5月31日まで、同議会の情報サービス部長を務める[7][9][1]。2013年5月31日にボリス・フォクシャルーマニア語版英語版の後任として、文化大臣に就任し、2017年7月26日まで同職を務める[11][3][7][9][1]。2014年7月3日、キシナウのリクリシ人形劇場ルーマニア語版前で行われた、日本政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力「モルドバにおける児童向け移動図書館整備計画」の引渡し式に、同国の当時の大統領ニコラエ・ティモフティの夫人らとともに出席する[12][13]

2015年、キシナウ市長選挙ルーマニア語版に立候補し、2.17パーセントの得票率を得る[7][11]。2017年3月15日、ラトビアの当時の文化大臣ダツェ・メルバールデ英語版と会談を行う[14]。2017年7月26日、教育・文化・研究大臣に就任し、2019年6月8日まで同職を務める[7]。2018年10月7日、京都市の国立京都国際会館で開催された第15回国際科学技術関係大臣会合に出席する[15]。2019年6月18日、ウラジミール・ビティウクルーマニア語版の後継としてモルドバ議会副議長に就任し、2020年12月4日まで同職を務める[6]。2021年10月30日、パヴェル・フィリプの後を継いでモルドバ民主党の暫定党首に就任する[4][5]。2022年、母親を亡くす[16]

評価・人物

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イタリアとモルドバとの間の文化的関係を発展・促進した功績が評価され、2016年にキシナウの在モルドバ・イタリア商工会議所による「イタリア2016」賞を受賞した[8]。ルーマニアとモルドバとの間の関係を発展・促進させることにも取り組んでおり、2018年に、モルドバの政治家で作家のニコラエ・ダビハルーマニア語版英語版およびルーマニアの政治家で歴史家のラズヴァン・テオドレスキュールーマニア語版英語版とともにルーマニアの都市ヤシの名誉市民の称号を受けた[3]

文化大臣および教育・文化・研究大臣に在任中の2013年から2019年の間に、バブクの主導のもとで文化開発戦略「カルチャー2020」や文化遺産の保護に関する法案など多数の重要法案が可決された[3]。バブクは、キシナウのオルガンホールルーマニア語版などの歴史的建造物の修復にも尽力している[3]ロシア語を流暢に話し、英語およびフランス語も話す[9]。結婚しており、1人の娘がいる[1][17]。母親はバルダル村の学校の教師[16]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n CV Monica BABUC - Minister of Culture - Moldawien”. Bundesministerium für Bildung, Wissenschaft und Forschung. 2022年3月20日閲覧。
  2. ^ ジャパニーズ・カルチャー・デイズ オープニング・セレモニーへの出席”. 在ウクライナ日本国大使館. 2022年3月20日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g “Ministrul Monica Babuc își sărbătorește cea de-a 55-a aniversare”. Moldpres. (2019年3月29日). https://www.moldpres.md/news/2019/03/29/19002482 2022年3月20日閲覧。 
    “Министр Моника Бабук отмечает свое 55-летие”. Moldpres. (2019年3月29日). https://www.moldpres.md/ru/news/2019/03/29/19002482 2022年3月20日閲覧。 
  4. ^ a b “Monica Babuc va asigura interimatul la şefia PDM, după ce Pavel Filip şi-a anunţat demisia”. TVR MOLDOVA. (2021年10月16日). http://tvrmoldova.md/politic/monica-babuc-va-asigura-interimatul-la-sefia-pdm-dupa-ce-pavel-filip-si-a-anuntat-demisia/ 2022年3月20日閲覧。 
  5. ^ a b Iurii Botnarenco (2021年10月30日). “Monica Babuc, aleasă preşedinte interimar al PDM”. Adevarul Holding. https://adevarul.ro/moldova/politica/monica-babuc-aleasa-presedinte-interimar-pdm-1_617da5c95163ec4271fe43ec/index.html 2022年3月20日閲覧。 
  6. ^ a b Monica Babuc, aleasă preşedinte interimar al PDM: Suntem un partid de centru-stânga de sorginte social-democrată europeană şi avem şansa să jucăm un rol important în politica moldovenească”. Partidul Democrat din Moldova (2021年10月30日). 2022年3月20日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h i j Monica Babuc - politiciană”. Rise Moldova. 2022年3月20日閲覧。
    Monica Babuc - politician”. Rise Moldova. 2022年3月20日閲覧。
  8. ^ a b “Culture Minister Monica Babuc received award Italia 2016”. PUBLIKA.MD. (2016年11月4日). https://en.publika.md/culture-minister-monica-babuc-received-award-italia-2016_2630300.html 2022年3月20日閲覧。 
  9. ^ a b c d e f g h Monica Babuc”. Ministerul Tineretului și Sportului. 2022年3月20日閲覧。
  10. ^ Monica Babuc - Ministrul Educaţiei, Culturii şi Cercetării”. Association for Participatory Democracy ADEPT. 2022年3月20日閲覧。
  11. ^ a b “Monica Babuc e candidatul PDM la funcția de primar al Capitalei (ALEGERI 2015)”. Timpul.md. (2015年5月4日). http://m.timpul.md/articol/monica-babuc-e-candidatul-pdm-la-funcia-de-primar-al-capitalei-%28alegeri-2015%29-73757.html 2022年3月20日閲覧。 
  12. ^ 平成24年度対モルドバ草の根・人間の安全保障無償資金協力 「モルドバにおける児童向け移動図書館整備計画」引渡式”. 在ウクライナ日本国大使館. 2022年3月20日閲覧。
  13. ^ 教育”. Ministry of Foreign Affairs of Japan. 2022年3月20日閲覧。
  14. ^ Minister of Culture Monica Babuc had a meeting with Minister of Culture of Latvia, Dace Melbarde”. Ministerul Culturii (2017年3月16日). 2022年3月20日閲覧。
  15. ^ 第15回国際科学技術関係大臣会合について”. 内閣府. 2022年3月20日閲覧。
  16. ^ a b “Zi neagră în calendar pentru Monica Babuc. I-a decedat mama. A muncit timp de 50 de ani profesoară în satul de baștină”. Realitatea.md. (2022年1月11日). https://realitatea.md/zi-neagra-in-calendar-pentru-monica-babuc-i-a-decedat-mama-a-muncit-timp-de-50-de-ani-profesoara-in-satul-de-bastina/ 2022年3月20日閲覧。 
  17. ^ Monica Babuc despre fiica ei: „Ne este bine împreună chiar și atunci când tăcem””. EA.md (2015年4月1日). 2022年3月20日閲覧。

外部リンク

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