マレーヤマネコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マレーヤマネコ
マレーヤマネコ
マレーヤマネコ Prionailurus planiceps
保全状況評価
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネコ目 Carnivora
: ネコ科 Felidae
: Prionailurus
: マレーヤマネコ P. planiceps
学名
Prionailurus planiceps
(Vigors & Horsfield, 1827)
シノニム

Felis planiceps

和名
マレーヤマネコ
英名
Flat-headed cat

マレーヤマネコPrionailurus planiceps)は、ネコ科に分類される食肉類

分布[編集]

インドネシアボルネオ島スマトラ島)、タイ南部、ブルネイマレーシア[1][2]

形態[編集]

体長40-56cm[1][2]。尾長13-17cm[1][2]。体重1.5-2.2kg[1][2]。 頭部はやや扁平で細長く[2]、英名(flat-headed=平たい頭の)の由来になっている[1]。尾は短く[2]、体長の1/3-1/4[1]。全身は太く柔らかい体毛で被われる[1][2]。背面の毛衣は濃褐色で、灰色や淡黄色の斑点が入る[1]。腹面の毛衣は白く、吻端や顎、胸部には暗色斑が入る[2]。耳介の後方は黒い体毛で被われ、白い斑点が入る(虎耳状斑)[1]。頬に黒い縦縞が入る[2]

耳介は小型で丸みを帯びる[1][2]。虹彩は褐色[1]。四肢は細くて短く、指趾の間には水かきがある[1][2]。爪を引っ込めることができない[1]

生態[編集]

森林や低木林、沼地などに生息し、水辺を好む[1][2]夜行性[1][2]

植生は動物食傾向の強い雑食で、魚類カエル爬虫類甲殻類などを食べるが[2]果実を食べることもある[1]

人間との関係[編集]

干拓による生息地の破壊、油や重金属による汚染などにより、生息数は減少している[2]。生息地では法的に保護の対象とされ、狩猟や流通が禁止されている[2]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育2 (食肉目)』、東京動物園協会、1991年、156頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社2000年、26、130頁。

外部リンク[編集]