マトヴェイ・カザコフ

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マフェイ・カザコーフ(Matvei Kazakov、1738年 - 1812年11月7日)は、ロシア建築家。ロシアにおけるクラシシズム様式開祖の一人である。

帝政ロシア時代のモスクワ出身。モスクワのクラシシズム建築の初期の作品の大半が彼の手によるものである。また、ロシア初の巨大ドーム構造を考案している。

略歴[編集]

ウフトムスキー建築学校を卒業し、V.バジエノフの大クレムリン宮殿設計のアシスタントを務めた。1792年よりパジェーノフを継いでクレムリン建設隊建築学校を総括した。

代表作として、モスクワ・クレムリン内の元老院コリツインスカヤ病院(モスクワ)、貴族会館などがある。

参考文献[編集]

  • ロシア建築三つの旅 [ユーラシア・ブックレット] (No.61) 浜野アーラ著 浜野道博訳 東洋書店 2004.6
  • 零の形態 [叢書・二十世紀ロシア文化史再考] マレーヴィチ/著 宇佐見多佳子/訳 水声社 2000.11
  • 壊れかた指南/筒井康隆 文藝春秋 2006
  • 世界の歴史 11 井上浩一 中央公論新社 1998