ポリメチルペンテン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ポリメチルペンテン

ポリメチルペンテン(polymethylpentene, PMP)は、ポリオレフィン樹脂の一種に当たる 熱可塑性樹脂に属する合成樹脂CAS番号68413-03-6。

TPXとも呼ばれるが、独占メーカーである三井化学登録商標である。

製法[編集]

プロピレンアルカリ金属触媒で反応させ、得られたメチルペンテンをチーグラー・ナッタ触媒を使用して重合する。

CH2=CH−CH3 + CH2=CH−CH3   →  CH2=CH−CH2−CH−2(CH3) …4-メチルペンテン-1
n CH2=CH−CH2−CH−2(CH3)   →  [−CH2−C(−CH2−CH−2(CH3))H−]n

特徴[編集]

  • 透明。
  • 密度0.83は熱可塑性樹脂としては最小。
  • クリープ特性が良好で、HDPEPPよりも優れている。
  • 耐熱性は高く、融点230~240℃、ビカット軟化点160~170℃。
  • 耐薬品性に優れる。
  • 表面張力フッ素樹脂に次ぎ小さい。
  • 電気絶縁性に優れ、誘電率は合成樹脂中最小。

歴史[編集]

インペリアル・ケミカル・インダストリーズ(ICI)が発明し製造販売を開始したが、現在では三井化学が事業譲渡を受け、同社のみが製造販売を行っている。

用途[編集]

医療用機器や理化学機器で広く使用されている。注射器ビーカーシャーレメスシリンダーなどはガラス素材からの転化が進んでいる。同様に食品化粧品容器にも利用される。

フィルムは包装用の他に、離型ライナーとして工業分野で利用されるほか、光学用途に向けた研究も行われている。リケンテクノスの食品用ラップフィルム「フォーラップ」の材料である。

参考文献[編集]

  • 大井秀三郎・広田愃 著『プラスチック活用ノート』 伊保内賢編、工業調査会、1998年。ISBN 4-7693-4123-7

関連項目[編集]