ボルショド・アバウーイ・ゼンプレーン県
ボルショド・アバウーイ・ゼンプレーン県(ボルショド・アバウーイ・ゼンプレーンけん、洪: Borsod-Abaúj-Zemplén vármegye)とは、ハンガリーの県。県都はミシュコルツ。ハンガリーの県のなかで、面積・人口ともに二番目の規模である。
地理[編集]
県の北境はスロヴァキアとの国境であり、県の東境でサボルチ・サトマール・ベレグ県、南東境でハイドゥー・ビハル県、南西境でヘヴェシュ県、西境でノーグラード県と接している。北部は山地であり、南部には平野が広がっている。
主な市町村[編集]
この県には以下の市町村が含まれる。
- アバウイサーントー、ベケチ、ボドログケレスツル、ボドロゴラシ
- ボドログセギ、エルデーベーニェ、エルデーホルヴァチ
- ゴロプ、ヘルツェグクト、カーロリファルヴァ
- レジェシュベーニェ、マード、メゼーゾンボル、モノク
- オラスリスカ、オンド、ラートカ、シャーラジャダーニ
- シャーロシュパタク、セギロン、セレンチ、タルカル
- ターリャ、トカイ、トルチヴァ、ヴァーモシュイファル
- ヴェーガルドーおよびシャートラリヒャウィヘリ市
経済[編集]
地下資源に恵まれており、「ハンガリーのルール地方」とも称されたこの地で、第二次世界大戦後の共産党政権時代に工業化が進められた。共産党が対外的に示した成果は目覚ましいものであったが、共産党政権の崩壊後は経済の低迷が顕在化し、市場主義経済に巻き込まれる中で、ハンガリー有数の高失業率地域となった。
また、県内のトカイとその周辺は貴腐ワインの産地として有名であり、国内のみならず海外にまで幅広く輸出されている。
歴史[編集]
第二次世界大戦後、かつての3県が結びついて成立した。共産党政権下で、重点的に重化学工業の振興が図られた。しかし、東欧革命を経て共産党政権が崩壊すると、市場経済の中で深刻な不況に陥った。現在は、その多様な自然景観などを基盤として、各地で観光産業への転換が図られている。
写真[編集]
ミシュコルツの市街風景
外部リンク[編集]
- 公式ウェブサイト(ハンガリー語)