ホブ盤

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ホブ
歯切り加工を行うホブ盤
ホブ盤による歯切りイメージ(転位歯車)

ホブ盤(ホブばん)とは、歯切り盤の一種。ホブと呼ばれる刃物を回転させながら歯切り加工を行う工作機械

概要[編集]

ホブをホブ軸に取り付け、ホブと歯車材に一定の回転運動を与えて創成歯切り加工をし、平歯車はすば歯車ウォーム歯車などの歯車の歯切りに用いられる。歯切り盤ホブサドルに接線送り機構を備え、主としてウォーム歯車を歯切りするものをウォーム歯車ホブ盤という。通常の歯車(インボリュート歯車)の他に、ホブの種類を変えることで、スプロケット、スプライン、インボリュート・セレーション、タイミングプーリの歯切り加工が可能である。

歴史[編集]

1856年、クリスチャン・シーレ(Christian Schieleがホブ歯切りの基本構造に関する特許イギリスにて申請した。これが、ホブ盤の始まりといわれている。1887年にはアメリカでジョージ・B・グラント(George B. Grantがホブ盤の特許を申請し、実用化している。続いて1897年ドイツのヘルマン・ファウター(Hermann Pfauter)により、平歯、はす歯のどちらも加工可能な現在のホブ盤構造が確立された。

主な製造メーカー[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]