ホウオウボク
| ホウオウボク | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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ホウオウボク | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| Delonix regia (Bojer ex Hook.) Raf.[2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| ホウオウボク | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| flamboyant[1]、flame tree[1]、gold mohar[1]、royal poinciana |

ホウオウボク(鳳凰木、学名:Delonix regia )は、マメ科ジャケツイバラ亜科ホウオウボク属の落葉高木。和名の鳳凰木は中国名に由来し、美しい花を鳳凰に見立てたもの[3][4]。
特徴
[編集]樹高は10–20メートル。樹冠は高さの1.5–2倍に広がり、樹形が傘形になる。樹皮に縦筋が入る。葉は細かい2回偶数羽状複葉で長さ20–40センチメートル、羽片は8–20対、小葉は長楕円形で20–30対つく。小葉は長さ0.8–1.5センチメートル。枝先近くに総状花序を頂生または葉腋に側生する。花は径10センチメートルほどの橙赤色で、ヘラ状の花弁5枚のうち1枚には白と黄色の斑点がある。黄花の品種もある。雄しべは10本。開花期は春〜秋で、最盛期の夏は樹全体が花で覆われ、燃え上がるような赤色になる。豆果は大きく細長い帯状で(刀状とも記される)長さ20–70×幅3.5–6センチメートル、硬い鞘は熟すと黒褐色になり、2つに裂開する。種子は細長く、横向きで莢に多数入っている[5][6][7][8][9][3][10][11][12][13][4][14]。染色体数2n=24, 28[8]。
分布
[編集]利用
[編集]観賞用として熱帯、亜熱帯地域に広く導入され、街路樹や公園樹などとして植えられている[9][3][12][13][14]。日本では1910年に沖縄県立国頭農学校(現在の北部農林高等学校)へ初めて導入され[7]、沖縄県内各地で街路樹や公園樹として利用される[8][16][12]ほか、那覇市の花木に制定されている[17][18]。台湾でも1896年に種子が入れられ、台南市や廈門市では市樹となっている。
石灰岩土壌を好む。樹形が大きく広がるので、広い場所に植栽する。剪定は自然樹形を崩さない程度に行う。移植は萌芽前の落葉時に行う[10]。繁殖は実生や挿し木による[10][11]。
ホウオウボクは街路樹や公園樹に採用されているが、ホウオウボククチバの幼虫による葉の食害が問題となっている[19][16][14]。
材は小型の家具用に、種子は食用にされる。樹液はアラビアゴムの代用、花は黄色染料の原料、樹皮を薬用にする[8]。南太平洋の島々では、種子をレイやネックレスの材料などに利用する[3]。
脚注
[編集]- 1 2 3 4 Rivers, M. (2014). Delonix regia. The IUCN Red List of Threatened Species 2014: e.T32947A2828337. doi:10.2305/IUCN.UK.2014-1.RLTS.T32947A2828337.en. Downloaded on 15 May 2018.
- ↑ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Delonix regia (Bojer ex Hook.) Raf. ホウオウボク”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2026年3月16日閲覧。
- 1 2 3 4 5 (根本 1997, p. 46)
- 1 2 3 (沖田原 2021, p. 211)
- 1 2 (池原 1979, p. 95)
- 1 2 (白井 1980, p. 145)
- 1 2 3 (天野 1982, p. 52)
- 1 2 3 4 5 (湯浅 & 前川 1987, p. 160)
- 1 2 3 (熱帯植物研究会 1996, p. 171)
- 1 2 3 4 (海洋博記念公園管理財団 1997, p. 69)
- 1 2 3 (屋比久 2006, p. 148)
- 1 2 3 4 (大川 & 林 2016, p. 114)
- 1 2 3 (日本インドア・グリーン協会 2020, p. 171)
- 1 2 3 4 (林 & 名嘉 2023, p. 295)
- ↑ “Delonix regia (Bojer ex Hook.) Raf.” (英語). Plants of the World Online. Kew Science. 2026年3月19日閲覧。
- 1 2 (伊藤 & 小泉 2003, pp. 4–5)
- ↑ (平良ほか 2009, p. 174)
- ↑ “市のシンボル・市歌・憲章|那覇市公式ホームページ”. 那覇市公式ホームページ. 2026年3月19日閲覧。
- ↑ “ホウオウボククチバ(蛾の幼虫)の発生|那覇市公式ホームページ”. 那覇市公式ホームページ. 2026年3月19日閲覧。
参考文献
[編集]- 池原直樹「ホウオウボク」『沖縄植物野外活用図鑑』 1巻《栽培植物と果樹》、新星図書出版、1979年。
- 白井祥平「ホウオウボク」『沖縄園芸植物大図鑑』 4巻《熱帯花木》、沖縄教育出版、那覇市、1980年。
- 天野鉄夫「ホウオウボク」『琉球列島有用樹木誌』琉球列島有用樹木誌刊行会、1982年。
- 湯浅浩史; 前川文夫「ホウオウボク」『マメ科資源植物便覧』(財)日本科学協会、1987年。ISBN 9784887162266。
- 熱帯植物研究会 編「ホウオウボク」『熱帯植物要覧』(第4版)養賢堂、東京都文京区、1996年。ISBN 492439503X。
- 根本智行 著「ホウオウボク」、岩槻邦男ら監修 編『朝日百科 植物の世界』 5巻、朝日新聞社、東京、1997年、46頁。ISBN 9784023800106。
- 海洋博記念公園管理財団「ホウオウボク」『沖縄の都市緑化植物図鑑』新星出版、那覇市、1997年。ISBN 9784902193732。
- 伊藤賢介; 小泉透「平成14年の九州地域の森林虫獣害発生状況」『九州の森と林業』第63号、独立行政法人森林総合研究所九州支所、4–5頁。ISSN 1346-5686。
- 屋比久壮実「ホウオウボク」『花ごよみ 亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画、2006年。ISBN 4990191730。
- 平良一男; 新里隆一; 仲村康和; 松田正則「県内市町村の花・木・花木、ホウオウボク」『沖縄 花めぐり』沖縄都市環境研究会、2009年。
- 大川智史; 林将之「ホウオウボク」『ネイチャーガイド 琉球の樹木 奄美・沖縄~八重山の亜熱帯植物図鑑』文一総合出版、東京都新宿区、2016年。ISBN 9784829984024。
- 日本インドア・グリーン協会「ホウオウボク」『熱帯植物図鑑』誠文堂新光社、東京都文京区、2020年。ISBN 9784416918852。
- 沖田原耕作「ホウオウボク」『おきなわの園芸図鑑 園芸植物とその名前』新星出版、那覇市、2021年。ISBN 9784909366832。
- 林将之; 名嘉初美「ホウオウボク」『沖縄の身近な植物図鑑』(第2版)ボーダーインク、2023年。ISBN 9784899824350。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ホウオウボク 林野庁 西表森林生態系保全センター
- ホウオウボク Delonix regia かぎけん花図鑑
- ホウオウボク 植物図鑑 海洋博公園
- ホウオウボク-鳳凰木 木々の移ろい
- ホウオウボク Phượng~ベトナム花図鑑(2)~ ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO(ベトジョー)
- ホウオウボク (鳳凰木) jusa's Garden
- ホウオウボク こまつなの部屋
- ホウオウボク 小笠原植物誌
- ホウオウボク GKZ植物事典