ヘブライ数字

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アムステルダムシナゴーグにある18世紀の時計

ヘブライ数字(ヘブライすうじ)は、ヘブライ文字数字として使った記数方法である。

現代のイスラエルでは通常アラビア数字が使われるが、ユダヤ暦の日付を記したり、聖書の章節番号を記すときにはヘブライ数字が用いられる。

歴史[編集]

ヘブライ文字を使った記数方法は、紀元前2世紀のシモンの硬貨に見えるものがもっとも古い[1]。当時ギリシアではギリシア・アルファベットを使ったイオニア式の数字(ギリシアの数字参照)が行われており、これを借用したものと考えられる。

14世紀以降[2]、聖書に章節番号がつけられると、そこにもヘブライ数字が使われた。

表記[編集]

文字 数値 文字 数値 文字 数値
א 1 י 10 ק 100
ב 2 כ 20 ר 200
ג 3 ל 30 ש 300
ד 4 מ 40 ת 400
ה 5 נ 50
ו 6 ס 60
ז 7 ע 70
ח 8 פ 80
ט 9 צ 90

500 から 900 までは、400+100 (תק‎)、 400+200 (תר‎)、 400+300 (תש‎)、 400+400 (תת‎)、 400+400+100 (תתק‎) のように表す。別の方法として、5つの末尾形(ך ם ן ף ץ‎)を 500 から 900 までの数字に使う方法がある[3]

複数の桁からなるときは、上の桁を先に(右に)書く。例:121 は קכא‎ になる。

ただし、15 は 10+5(יה‎)ではなく、9+6(טו‎)と書く。また 16 も 10+6(יו‎)ではなく 9+7(טז‎)と書く。これは、「יה‎」が神の名の最初の2文字であること、יו‎ も固有名詞で神の名の略形として使われるため、それを避けたものである。

1000 以上の数は、1で1000を、2で2000を……というように繰りかえし用いる。あいまいさを防ぐために、千の桁のうしろにアポストロフィに似た記号をつけたり[4]、文字の上にトレマに似た2つの点をつけて表す[3]ことがある。

補助記号[編集]

通常の単語と誤ることを避けるため、数字であることを示す記号が2種類ある。

数字が1文字の場合には、文字の後(左)にアポストロフィに似た記号を置く。例:א׳

数字が複数文字の場合には、最後の文字の前(右)に引用符に似た記号を置く。例:קכ״א

Unicode では以下のように定義されている。

文字 符号位置 文字名称
׳ U+05F3 Hebrew Punctuation Geresh
״ U+05F4 Hebrew Punctuation Gershayim

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聖書の詩篇23篇は、תהלימ כג‎ と書き、ヘブライ文字のまま「テヒリーム カフ・ギメル」と読む[5]

ユダヤ暦5775年(西暦2015年)は、ה׳תשע״ה‎ と書く。

脚注[編集]

  1. ^ Kautzsch (1990) p.30
  2. ^ キリスト教聖書塾(1991) p.386
  3. ^ a b 左近 (1989) p.99
  4. ^ キリスト教聖書塾(1991) p.188
  5. ^ キリスト教聖書塾(1991) p.189

参考文献[編集]

  • Kautzsch, E. Cowley, A.E.訳 (1990) [1910], Gesenius' Hebrew Grammar (2nd English ed.), Oxford: Clarendon Press, ISBN 0198154062 
  • 左近義慈 『ヒブル語入門』 (9版) 教文館、1989年 [1966年]。ISBN 476427003X 
  • キリスト教聖書塾 『ヘブライ語入門』 (2版)、1991年ISBN 4896061055 
  • Hebrew”. Unicode Consortium. 2015年5月30日閲覧。

関連項目[編集]