プカオ

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pukaoレプリカ スコリアサンゴの目で再立て凝灰岩のモアイでアフTahai復元

プカオ(Pukao)は、イースター島モアイ像の上に置かれた帽子のような構造物または髪飾りである[1]。それらはすべて、プナパウから採石された非常に明るい赤色のスコリアから彫られた。

シンボル[編集]

プカオは15世紀から16世紀までは作られておらず、後にモアイの上部に追加された[2]。さまざまな説があるが、プカオが作られた理由は不明である。一つは、モアイの上にプカオを置くことは、プカオが彫像を区別するのに役立つという説もある。プカオのあるモアイは、より雄大で重要なものとして示されることを意図しているとされる。プカオは現在、髪の毛を表すと考えられている。これは、イースター島では高位の男性が頭頂部に長い髪を団子状にして結ぶのが習慣だったためと考えられている[2]

建設[編集]

プカオは円筒形で、モアイの頭に合うように下側にへこみがあり、上部に結び目がある。それらはプカオが前方に突き出るようにモアイに作られている。サイズはモアイの大きさに比例して変化するが、直径あるは1.8 - 3.0 m ほどである[3]

プカオの重さは最大10トンで、モアイの上にプカオを置くと、彫像の高さは平均11mほどになる。

プカオはモアイの頭の上でバランスが取れていて、傾斜路を使用して乗せられたと考えられており、建設にはおそらく数人しか必要としない。

プカオの源[編集]

脚注[編集]

  1. ^ The Pukao of Puna Pau - Easter Island”. www.southamerica.cl. 2016年2月21日閲覧。
  2. ^ a b PUNA PAU - PUKAO QUARRY | Imagina Easter Island” (スペイン語). Imagina Easter Island. 2016年3月1日閲覧。
  3. ^ Easter Island | island, Chile”. Encyclopædia Britannica. 2016年3月3日閲覧。

参考文献[編集]

  • ジャレド・ダイアモンド Collapse: How Societies Choose to Fail or Succeed 2005 Viking Press ISBN 0-670-03337-5, 2006年 ペンギン・ブックス ISBN 0-14-027951-2
  • Grant McCall (1995). "Rapanui (Easter Island)." Pacific Islands Year Book 17th Edition. Fiji Times. 2005年8月8日閲覧
  • Jo Anne Van Tilburg Easter Island Archaeology, Ecology and Culture 1994年 British Museum Press ISBN 0-7141-2504-0, 1995年 Smithsonian Press ISBN 1-56098-510-0
  • Easter Island statue project
  • キャサリン・ラウトリッジ英語版 "The Mystery of Easter Island" The story of an expedition. ロンドン、1919年
  • "Puna Pau - Pukao." The Pukao of Puna Pau. Web.2016年2月20日.

関連項目[編集]

外部リンク[編集]