フライング・ヒューマノイド

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フライング・ヒューマノイド(Flying humanoid)は、UMA(未確認動物)未確認飛行物体(UFO)の一種。人間に似た形をしており、皮膚の色は黒色またはこげ茶。空中を飛ぶ事が可能である。超常現象の一種とされている。[1]

概要[編集]

世界中で目撃情報が報告されている。特にメキシコで目撃されることが多い。大きさは3m程と推測されているが、空中に浮かんでいるため、実際の大きさは不明である。

形がかなりまとまっておらず、それぞれによって形が違う。大抵、人間のように見えるが、グレイのような形のものも撮影されている。

目撃者によると黒いマントを羽織っており、まるで魔女のようだったとも言われている。正体は宇宙人だと考える者もいる[2]

何度か日本バラエティ番組でも紹介された。

正体[編集]

諸説あるが、エンジン音などはないと言われ、先に述べたように形状が様々なところから、最近では風船気球)説が有力となっている[3]

空を飛ぶためUFOと同一視されることもあるが、UFOとはまた違ったおかしな飛行をすることなどから、UFOとは別扱いされ、UMAに分類されることが多い。しかし、「空を飛ぶ未確認の物体」と言う点において、UFO(未確認飛行物体)の定義と一致する[3]

また、空中を飛行するマシンウィリアムズ X-ジェット」や、ウイングスーツという説もある。

スカイヘアー[4]やジャイアントヒューマノイド[5]、フライングゴリラ[6]といったUMAと関係があるという説もある[7]ペガサスに似て風船のように浮かぶフライング・ホースというUMA[8]も同類でマイラーバルーンが正体という説もある[9]

目撃情報[編集]

2004年1月16日深夜、メキシコの警察官パトロールカーパトロール中に襲われたのが最初とされる[1]。当人の証言によれば、「真っ黒な姿をしており、木の上から降りてきたかと思うと、パトカーに向かって飛んできた。すぐにUターンしてアクセルを踏み、本部に緊急援助要請を求めたが、それはもの凄い速さでこちらに飛んできて、車のボンネットの上に乗っかかり、フロントガラスを何度も殴った。荒れ狂った様子で手を伸ばし、必死で掴みかかろうとしていた」という。警官は要請を聞きつけた仲間に救助され、精密検査を受けたが異常は無かったらしい[2]。ただし、この未確認生物はマンバットとしてフライングヒューマノイドとは区別されることがある[10]

メキシコでは、その他にも複数の目撃事例があり、その映像が収められた写真動画もいくつか存在する[11]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 天野ミチヒロ 2016, p. 236.
  2. ^ a b 並木伸一郎 2014, p. 65.
  3. ^ a b ASIOS 2015, p. 140.
  4. ^ 山口敏太郎 2020, p. 137.
  5. ^ 山口敏太郎 2020, p. 138.
  6. ^ 山口敏太郎 2020, p. 140.
  7. ^ 山口敏太郎 2020, p. 158.
  8. ^ 天野ミチヒロ 2016, p. 16.
  9. ^ ASIOS 2015, p. 138.
  10. ^ The Man-Bat of Northern Mexico – Mexico Unexplained” (英語) (2017年2月12日). 2023年11月24日閲覧。
  11. ^ a b 未確認生物ミステリー研究会 2014, p. 245.

関連文献[編集]