ピーター・スウィンナートン=ダイアー

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サー・ピーター・スウィンナートン=ダイアー
Bt KBE FRS
ワークショップでのスウィンナートン=ダイアー
2007年オーバーヴォルファッハ数学研究所における「数論における陽的方法」
生誕 Henry Peter Francis Swinnerton-Dyer
(1927-08-02) 1927年8月2日
イギリスの旗 イギリス ポントランド英語版, ノーサンバーランド[1]
死没 2018年12月26日(2018-12-26)(91歳)
居住 イギリスの旗 イギリス スリプロウ英語版[2]
国籍 イギリスの旗 イギリス
研究分野 数学
研究機関 ケンブリッジ大学
出身校 ケンブリッジ大学
博士課程
指導教員
ジョン・エデンサー・リトルウッド
アンドレ・ヴェイユ
博士課程
指導学生
ジャン=ルイ・コリオット=セレヌ英語版
マイルズ・リード英語版
主な業績 バーチ・スウィンナートン=ダイアー予想
主な受賞歴 ポリヤ賞 (2006)
シルヴェスター・メダル (2006)
プロジェクト:人物伝
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サー・ヘンリー・ピーター・フランシス・スウィンナートン=ダイアーKBE, FRSSir Henry Peter Francis Swinnerton-Dyer, 16th Baronet1927年8月2日 - 2018年12月26日)は、イギリスの数学者で、ケンブリッジ大学数論の教授だった。数学者として、楕円曲線の代数的性質とL-関数の特殊値を関連付けるバーチ・スウィンナートン=ダイアー予想において最も知られていた。その予想は、計算機による数値計算によりブライアン・バーチとの1960年代初期に得られたものであり、Titan英語版 OS上の業績だった[3]

生涯[編集]

スウィンナートン=ダイアーは、15代準男爵であるSir Leonard Schroeder Swinnerton Dyerの息子であり、妻はHereward Brackenburyの娘だった。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジのフェローになり、セント・キャサリンズ・カレッジ英語版の学長になり、1979年から1983年までケンブリッジ大学の副学長だった。1983年、セント・キャサリン・カレッジの名誉フェロー英語版大学助成委員会英語版の委員長となり、そして1989年から教育基金配分評議会英語版の最高責任者となった。1967年王立協会のフェローに選出され、1987年大英帝国勲章のKBEとなった。2006年シルヴェスター・メダルを受賞し、バース大学により名誉学位(科学博士)が贈られた[4]

スウィンナートン=ダイアーは若いころ、国際ブリッジ選手で、European Open temams championshipで二度イギリスチームの代表を務めた。1953年ヘルシンキで、ディミー・フレミング(Dimmie Fleming) (女性がイギリスオープンチームでプレイした唯一の場合だった)とパートナーを組み、チームは15組のチームの中で2番になった。1962年ベイルートで、ケン・バーバー(Ken Barbour)とパートナーを組み、チームは12組の中で4番になった.[5]

1983年、ハリエット・クローフォード博士(Dr Harriet Crawford)と結婚した。

死去[編集]

スウィンナートン=ダイアーは2018年12月26日、91歳で死去した[6]

書籍[編集]

  • Swinnerton-Dyer, H.P.F. (1974), Analytic theory of Abelian varieties, LMS Lecture Notes, 14, Cambridge University Press, ISBN 0-521-20526-3 .
  • Swinnerton-Dyer, Peter (2001), A brief guide to algebraic number theory, LMS Student Text, Cambridge University Press, ISBN 0-521-00423-3, https://books.google.com/books?isbn=0521004233 .

脚注[編集]

  1. ^ Sleeman, Elizabeth (2003), The International Who's Who 2004, Routledge, ISBN 1-85743-217-7, https://archive.org/details/internationalwho2004ond 
  2. ^ Peter Swinnerton-Dyer interviewed by Alan Macfarlane, (2008-05-12), http://www.alanmacfarlane.com/ancestors/swinnerton-dyer.htm 2009年7月31日閲覧。 
  3. ^ "Number theory expert and co-creator of the 'beautiful' Birch and Swinnerton-Dyer Conjecture' Daily Telegraph Obituaries p31 Issue no 50,890 (dated Tuesday 1 January 2019
  4. ^ Honorary Graduates 1989 to present”. bath.ac.uk. University of Bath. 2012年2月18日閲覧。
  5. ^ Hasenson P. British Bridge Almanack. 77, London. p400-1
  6. ^ Professor Sir Peter Swinnerton-Dyer Bt KBE FRS (1927-2018)”. St. Catharine's College, Cambridge (2018年12月28日). 2020年3月22日閲覧。

外部リンク[編集]