ビルカバンバ
![]() |
ペルーに所在するビルカバンバ(スペイン語: Incas de Vilcabamba、ケチュア語等:Willkapampa)は、一時期は首都でもあったインカ帝国最後の都市であり、現在のビルカバンバ遺跡(エスピリトゥ・パンパ)のこと。
概要[編集]

1976年、ビルカバンバ遺跡を調査する、共に歴史学者のエドモンド・ギエンとエルジュビェタ・ジロースカ。撮影者も歴史学者のトニー・ホラク。
ケチュア語の "Willkapampa" は "Espíritu Pampa (es. エスピリトゥ・パンパ、意:インカの魂が宿る平原)" を指している。マチュ・ピチュを発見した探検家ハイラム・ビンガムはマチュ・ピチュこそがビルカバンバに違いないと信じていたが、地元ペルーの歴史学者エドモンド・ギエンは、ポーランドの歴史学者エルジュビェタ・ジロースカおよびトニー・ホラクと共に、ビルカバンバの征服に従事した兵士の記録を発見した。その記録を参考にしてビルカバンバの位置を考えたところ、エスピリトゥ・パンパという遺跡が兵士の記録と一致した。そこで彼は現地へ赴き、エスピリトゥ・パンパこそが真のビルカバンバであると確認した。
1977年には、狩野千秋率いる日本人調査団が、エスピリトゥ・パンパがビルカバンバであることを考古学的に検証した。