パープル・レイン (漫画)

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パープル・レイン』は、深沢かすみによる日本漫画作品。『YOU』(集英社1990年6月号に掲載され、漫画短編集文庫版単行本である「セレクトYOU・恋愛編 大人の恋愛時間2」に収録された読み切り短編漫画である。

あらすじ[編集]

夫と子供に囲まれ幸福な結婚生活を送っているはずの香織は専業主婦としての退屈さ故に、心にポッカリ穴が開いたような気分になっていた。ある雨の日、手芸教室の帰りにかつての恋人に似た青年に出会うが…。

登場人物[編集]

志水 香織(しみず かおり)
30歳代の専業主婦でサラリーマンの夫と息子・拓也の3人暮らしで手芸教室に通っている。
夫の給料だけで暮らしていける幸せな家庭のはずであるが、1日中キリが無いほどの家事があるはずの専業主婦の日々変化のない退屈さに心の中に穴が開いたような状態であった。
ある雨の日、手芸教室の帰りに喫茶店で煙草(夫や息子、不倫相手の前では吸わない)を吸いながら物思いにふける香織をやたらと見る男に恐怖感を覚え、家路へ急ぐ中とある店から店員に「人の女の手を出しやがって…」と罵られ殴られていた青年に出会い、その青年にかつて別れた彼氏の面影を思い出し、不倫の関係を持ってしまい逢瀬を重ねてしまうことになる。
手芸教室の講師・谷礼子から手芸教室の講師の手伝いをして欲しいと頼まれ、夫にほとんどの主婦が働いているご時勢に何故自分だけがカゴの鳥みたいな生活をしなけらばならないのか、お金ではなく生きがいが欲しいと、拓也が保育園に行っている間だけでも…、自分の帰りが深夜になる時は家政婦を雇ってでも…と言って働かせてもらうよう懇願するが、夫は香織からカゴの鳥と言われお菓子教室、懐石教室、手芸教室通いにも反対したことはないと言い、香織は趣味ではなく仕事がしたいと反論、夫からは(仕事をやるにしても)拓也が大きくなってからだと猛反対され、夫を「石頭!!」と罵る。
夫が出張中の夜、拓也を寝かしつけている最中に不倫相手の青年から電話で「会いたい」と呼び出され拓也を置いて家をあけられないという思いと会いたい思いのはざまで悩むが、結局自ら車を運転し青年のアパートへ行き逢瀬を重ねる。
香織の夫(かおりのおっと)
サラリーマンで朝からイライラして夫や子供を叱る香織に「欲求不満なんでしょ」と言い、夫に内緒で不倫相手と関係を持って機嫌がいい香織に「いい男でもできたか」、「子持ちの30女なんか誰も相手にしない…」と皮肉り、香織から「失礼ね」とかわされる。
香織から手芸教室の講師の手伝いをしたいと相談された時「拓也はまだ4歳…」、「夜の方が(手芸教室が)ずっと忙しい…」、「(家政婦を雇って)知らないオバさんから『お帰りなさい』なんて言われるのは嫌だ…」と強行に反対する。
志水 拓(しみず たく)
香織の息子で4歳の保育園児。不倫相手との関係を持って機嫌のいい香織を見て無邪気に「ママきれい」と褒める。
香織の不倫相手の青年(かおりのふりんあいてのせいねん)
学生。香織より10歳年下である。
バイト先で先輩店員から先輩店員の女に手を出したため殴られ、店から叩き出されたところを偶然通りかかった香織に自分のアパートに連れていってもらい傷の手当てをしてもらう。
香織から昔別れた彼氏に似ていると言われ、その人(香織の別れた彼氏)と別れたことを後悔する?と香織に尋ね香織からは「何度も」と言われ不倫の関係を持ってしまう。
自分の人生の列車の終点がおおかた分かってしまい、新たな人生を求めて他の人生の列車に乗り換えることができるのだろうか?、勇気もないのに…と暗に夫と別れ青年と一緒になろうか迷うという香織の問いに今の(人生の)列車を飛び降りて乗り換えることが出来るよ…と言い、自分と一緒になって欲しいと伝える。
「わかんねーな女って」が口癖である。
香織のかつての恋人(かおりのかつてのこいびと)
香織が現在の夫と結婚する以前に付合ったいた男で別れた原因は不明だが、今でも香織の心の中にはその思い出が残っている。
谷 礼子(たに れいこ)
谷礼子手芸教室の講師で手芸の腕がいい香織に生徒が増えて人手が足りない手芸教室を手伝って欲しいと依頼する。

単行本[編集]

ISBN 4-08-785222-9

関連項目[編集]