パフォーム・グループ

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パフォーム・グループ
PERFORM Group
企業形態 株式会社非公開会社
設立 2007
本社 イギリスの旗 イギリスロンドン ハウンズロー区フェルサム英語版
主要人物 ポール・ウォーカー(会長
サイモン・デンヤー(CEO
製品 コンテンツ開発、メディア・プラットフォームの提供
売上高 £208.1 百万 (2013)[1]
営業利益 £11.6 百万 (2013)[1]
£4.6 百万 (2013)[1]
ウェブサイト www.performgroup.com
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パフォーム・グループ (Perform Group) はイギリスを拠点とし、デジタルプラットフォームを展開している国際スポーツメディア企業。

歴史[編集]

2007年9月に、インターネットプロバイダーとスポーツ部門でのモバイルソリューションを展開していた「プレミアムTV」と、スポーツのデジタル部門の権利を扱う「インフォーム・グループ」の合併により誕生した。2008年1月に執行役員のサイモン・デンヤー (Simon Denyer) と旧共同CEOのオリバー・スリッパー (Oliver Slipper) の主導により、「PERFORM」へのリブランドが行われた [2]

2011年2月にはサッカーを中心としたメディア「Goal.com」を買収[2]。スポーツデータを扱う企業である「RunningBall」[3]と「Optaスポーツ英語版[4]も2011年、2013年にそれぞれ買収を行っている。

2013年には、アメリカでのグループ全体でのスポーツメディアのシェアが65%に達している(すなわち、アメリカ由来のスポーツメディアのシェアが35%にとどまる)[5]

2014年にワーナー・ミュージック・グループなどを傘下に持つ投資会社であるアクセス・インダストリーズ英語版が主要株主となり、11月にはアクセス・インダストリーズの持株比率が42.5%から77%に上昇したことを受けて、ロンドン証券取引所において上場廃止となっている[6]

2016年には、モータースポーツサッカー、バレーボール、ラグビー、格闘技など130以上のコンテンツを配信するインターネット動画配信(OTT=Over The Top)サービス「DAZN」(ダ・ゾーン)をの運営をドイツとスイス、オーストリア、日本で開始した(後述)。

事業[編集]

パフォーム・グループは複数のデジタルメディア企業の持株会社。コンテンツの流通、加入、広告、スポンサーシップ、技術やプロダクション部門などが存在する。[7]。これらの事業に加え、世界最大級のサッカーサイト「GOAL.com」、NBA日本公式サイト「NBA.co.jp」、全米プロゴルフツアーの日本公式サイト「PGATOUR.COM」を展開。記事と映像の通信社サービス「OMNISPORT」などを運営している。

2014年12月には女子テニス協会(WTA)と10年間総額5億ドルのメディアエージェント契約を締結。これは、WTA及び女性スポーツ界において、最高金額の放映権契約となった。これに伴い、WTAと合弁会社「WTAメディア」を設立している。女子テニスのメディアへの露出を増加させることを目的としている[8]

DAZN[編集]

DAZN
Dazn-logo.png
URL https://www.dazn.com/
企業形態 株式会社
使用言語 日本語、ドイツ語、英語等
タイプ インターネットテレビ
ジャンル スポーツ
運営者 パフォーム・グループ
収益 月額使用料
スローガン DAZNをオン - どこでもライブ&オンデマンド‎
アレクサ
ランキング
増加 dazn.com (全世界 19875)
広告 なし
営利性 営利
登録 ユーザー登録などが必要
設立日 2016年8月23日(15か月前) (2016-08-23
現状 日本ドイツスイスオーストリアで配信中

DAZN(ダ・ゾーン)はパフォーム・グループが2016年夏に立ち上げた、スポーツ専門のOTTサービス。ドイツスイスオーストリアでサービスを始め、8月からは日本でもサービスを開始した。今後配信対象国を拡大すると発表されている。

概要[編集]

アメリカンフットボールサッカー野球モータースポーツ格闘技バレーボールラグビーをはじめとする、世界各国の様々なスポーツの全試合もしくは一部試合と関連番組を同時配信し、見逃し動画や予選、ダイジェスト番組も配信している。なお、配信権の関係で同じ競技でもライブ配信を行っている国といない国がある[注 1]

下記は配信される競技の一部。

日本での配信権については、2016年6月29日に日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ機構)との間でV・プレミアリーグ全試合、V・チャレンジリーグの一部試合の動画配信について5年間のパートナー契約に合意[10]、同年7月20日には日本プロサッカーリーグとの間でJリーグの動画配信を含む有料放送放映権について、2017年のJリーグより10年間総額2,100億円強の大型契約を締結した[11][12]

同年8月23日からプロ野球横浜DeNAベイスターズ広島東洋カープのホームの試合を配信している。なお、広島戦(カープ主催試合)中継に関しては、配信権の関係上「広島県内及び一部地域では視聴できない」旨の断り書きがある[13]

2017年4月10日WWEとの契約締結を発表、WWEの看板番組「RAW」と「SMACKDOWN」のライブ配信が4月11日より開始された。「WWE Experience」と「WWE Bottomline」、「WWE This Week」の配信も予定している。

Jリーグ視聴不具合[編集]

2017年2月26日、DAZNが配信していたJ1リーグ「ガンバ大阪ヴァンフォーレ甲府戦」とJ2リーグ「愛媛FCツエーゲン金沢」の2試合が視聴できなくなる不具合が発生[14]。J2リーグ全試合の見逃し配信も視聴できない状態になった。DAZNは説明会を開き、CEOのジェームズ・ラシュトンと開発部長のウォーレン・レーが謝罪した。

視聴デバイス[編集]

PC(パソコン)スマートフォンタブレットなどの各種モバイル機器を介した視聴だけでなく、テレビの視聴も可能で、パナソニックソニーAndroid TVなどのスマートテレビを使用するか、Amazon Fire TVChromecastなどのデジタルデバイス、あるいはインターネット接続したゲーム機(Xbox Oneなど)をテレビに接続することで視聴可能である。

価格[編集]

視聴分野別の会員区別はなく、会員はすべてのコンテンツを一律に視聴可能。視聴開始から30日目以降は月額課金が発生し、ヨーロッパでは月額9.99ユーロで、日本では1,750(「DAZN for docomo」で申し込んだNTTドコモ契約者は980円、以上全て税抜価格)である。課金は直接申し込みの場合、視聴開始日を基準とした月間単位で、「DAZN for docomo」は、視聴開始日に関係なく毎月1日を基準とした月単位で計算される。

脚注[編集]

注記[編集]

  1. ^ 例えば、ブンデスリーガは2017年時点では日本では全試合のライブ配信を行っているものの、ドイツではSKYが放映権を持っているため、ダイジェストのみの配信にとどまっている[9]

出典[編集]

  1. ^ a b c Prelimary Results 2013
  2. ^ a b Global offer”. Perform Group. 2015年2月26日閲覧。
  3. ^ Perform buys RunningBall for €120m”. Financial Times. 2015年2月26日閲覧。
  4. ^ Perform Group buys sports data company Opta”. Reuters. 2015年2月26日閲覧。
  5. ^ Perform Group To Combine U.S. Sports Assets With Sporting News Brand”. sportsbusinessdaily.com. 2015年2月26日閲覧。
  6. ^ Ted Menmuir. “Perform Group to de-list as Access Industries takes over”. SBC News. 2015年2月26日閲覧。
  7. ^ Perform Group Given Average Rating of "Hold" by Analysts (NYSE:PER) - WKRB News”. WKRB News. 2015年2月26日閲覧。
  8. ^ WTA & Perform agree long-term media deal”. sportindustry.biz. 2015年2月26日閲覧。
  9. ^ 宇都宮徹壱 (2017年4月27日). “画質の向上は? 電話でのサポートは? プレステは? DAZNの「中の人」にじっくり話を聞いてきた!<2/2>”. 宇都宮徹壱ウェブマガジン. 2017年5月2日閲覧。
  10. ^ “「Vリーグ」×「DAZN」 パートナーシップ決定のお知らせ ~DAZNの放映コンテンツとしてV・プレミアリーグ全試合を配信~” (プレスリリース), 日本バレーボールリーグ機構, (2016年6月29日), http://www.vleague.or.jp/news_topics/article/id=18441 2016年10月18日閲覧。 
  11. ^ “JリーグとDAZNが10年間の放映権契約を締結 ~2017年からライブストリーミングサービス「DAZN」で明治安田生命J1、J2、J3を全試合生中継~” (プレスリリース), (2016年7月20日), http://www.jleague.jp/release/post-44293/ 2016年7月23日閲覧。 
  12. ^ “格安中継、スマホが主役 Jリーグ放映権2100億円で契約”. 日本経済新聞. (2016年7月20日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ20HTU_Q6A720C1TI5000/ 2016年7月23日閲覧。 
  13. ^ 広島東洋カープの試合について”. DAZN. 2017年4月14日閲覧。
  14. ^ AZN、Jリーグ視聴不具合を受けCEOらが会見--原因解明、2節以降は万全の体制で”. 2017年6月9日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]