ハートキャッチいずみちゃん

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ハートキャッチいずみちゃん』は、遠山光による日本漫画作品。『月刊少年マガジン』(講談社)にて1982年12月号より1987年4月号まで連載された。全55話。

単行本は月刊少年マガジンコミックスのレーベルより全9巻が刊行されている。2002年英知出版からハート編、キャッチ編として二冊にまとめられた復刻版が刊行された。復刻に際して各巻に書き下ろし作品や登場人物のプロフィールなどが収録されている。

あらすじ[編集]

菊丸のクラスにやってきた転校生、原田いずみは人の心が読めるという秘密を持っていた。そうとは知らない菊丸は美少女いずみに興味津々。 なんとかこの美少女を自分のものにしようと様々な計略を練るのだが、心を読まれて撃退される毎日。 そこにいずみの親友千春や海外からの留学生リンダ、魅惑の女教師桂木慶子も加わって菊丸の計画からみんなを守ろうといずみは四苦八苦。 けれどいつの間にか心を読む力も失ったいずみは菊丸の罠に落ちてしまい、恥ずかしい調教を受けるようになってしまう。

登場人物[編集]

各キャラクターのプロフィールは英知出版の「ハートキャッチいずみちゃんPERFECT」に基づく。

レギュラー[編集]

原田いずみ
主人公。菊丸が在校する講談高校に転入してきた勝気な性格の美少女。スタイルも抜群で千春とリンダのピチピチ度勝負もいずみが加わっていれば勝敗は変わっていたと明言されている。
人の心が読めるという秘密を持つせいで転校を繰り返すなか、菊丸のクラスに編入し席が隣になって知り合うことになった。
高いところは苦手らしいが、避難訓練では高所から飛び降りる描写もあった。
その美少女ぶりに菊丸に目をつけられ、様々な罠を仕掛けられては心を読んで逆にお仕置きを与えていたのだが、親友の千春や父親の取引相手の令嬢リンダを菊丸から守ろうとした隙を突かれ、ついに自分も菊丸の奴隷調教を受ける羽目になってしまった。
当初は持ち前の気の強さで菊丸に噛み付いていたいずみだったが、自身も気付いていなかったマゾ性を暴かれ、菊丸の執拗な肉体調教の前に次第にマゾ奴隷として開発されて菊丸に逆らえない躰へと改造されてしまう。
菊丸もまたいずみの気の強さを警戒し容赦の無い責めを与えた結果、公式同人誌の中ではあるが、菊丸に亀甲縛りにされ奴隷として堕とされている姿が原作者によって描かれている。
東京都出身、16歳、10月3日生まれ、血液型B、スリーサイズ83/58/81
中野千春
菊丸のクラスに転入してきた、いずみの中学生時代の同級生で親友。スレンダーなスタイルの美少女。
性格は天然で純粋無垢だが、負けん気も強い。感受性が鋭く、その感じやすさは菊丸や桂木先生すら呆れるほど。
ゲテモノ好きらしく菊丸に一目惚れしてしまい、その好意につけ込まれて調教され、菊丸のマゾ奴隷へと堕とされてしまう。
神奈川県出身、16歳、4月20日生まれ、血液型O、スリーサイズ82/56/84
リンダ・マッケンジー
いずみの父親の会社の取引先の娘。金髪碧眼のグラマーな美少女。パーティーで知り合った菊丸に好意を持った。
性格は千春をして何を考えているのかわからないと言われるほど突拍子がない。日本文化に興味を持ち、好奇心旺盛。
カリフォルニア州出身、16歳、7月6日生まれ、血液型O、スリーサイズ85/59/88
桂木慶子
講談高校に赴任してきた英語教師で後にいずみたちの副担任となった。泣き黒子が印象的なスタイル抜群の美女。普段はコンタクトレンズをしている。
正月に保護者なしで温泉旅行をしていたいずみたちと研修中に出会った。旅行を黙認する形でお風呂に置き忘れたコンタクトレンズを探すことを手伝ってもらう一件から親しくなり、以降は宿直中に遊んだり幼稚園で指人形劇を一緒に行ったりと私生活でも行動を共にするようになる。
性格は真面目で気が強くわりと辛辣な一面も見られる。体裁を気にしやすいため保身に走りがち。
非常に敏感な体質でその感じやすさは異常なほど。しかし本人は自覚がないのか千春の感じやすさを揶揄していた。
菊丸の危険性を見抜いていずみたちを救おうと動いていたのだが、察知した菊丸に逆に罠を仕掛けられてしまう。
本性を露わにした菊丸にマゾ奴隷として調教されてしまった。
富山県出身、24歳、12月19日生まれ、血液型AB、スリーサイズ87/59/90
明智菊丸
講談高校に通う高校生。勉強も運動も苦手でゲテモノ扱いされる風貌。
いわゆる落ちこぼれだが、こと女体調教に関しては非凡な才を持つ。
下記に挙げる数多くのヒロインたちを毒牙にかけており、菊丸に好意を抱いていた千春のみならず、気の強さでは屈指であったはずのいずみや慶子までも菊丸の女体開発の罠に落とした。
どんな立場の相手でも関係なく強制的に冷酷無慈悲な調教を行い、自分に逆らえない肉体に作り変える、まさにヒロインたちにとっては恐怖の存在。

ゲスト[編集]

以下登場順に菊丸の被害者となった女性キャラクターを紹介する。

片瀬理香
人質事件に巻き込まれたいずみたちに差し入れを持ってきた警官。ブラジャーの中に拳銃を隠していたが、菊丸は脱出などまったく念頭になく、胸をもむばかりだった。
群馬県出身、25歳、5月22日生まれ、血液型A、スリーサイズ85/60/88
吉田由希
いずみたちのクラスにやってきた教育実習生。風景画を描きに生徒を連れ出しているが実際の担当教科は不明。髪型や天然ボケの性格などが、後に登場する千春に通じるものがある。
東京都出身、21歳、12月6日生まれ、血液型O、スリーサイズ83/59/85
秋山早苗
いずみたちの住む街の交番勤務の女性警察官。背中まで垂れる黒髪のお嬢様風の美女。優しく職務にも熱心だが、正義感の強さが仇となり、菊丸の罠に嵌められ調教される。
広島県出身、24歳、7月9日生まれ、血液型A、スリーサイズ80/61/82
織田ひとみ
菊丸のいとこの美少女。祖父母と田舎で暮らしている。色っぽく成長していて無防備なため菊丸に気に入られてしまい、菊丸が帰省で泊りがけで遊びに来るたびに一晩中明け方までマゾ奴隷調教される。
福島県出身、16歳、1月19日生まれ、血液型AB、スリーサイズ83/59/85
矢野まなみ
いずみが宿泊したホテルの部屋がブッキングしてしまった為に相部屋となった新妻。菊丸がターゲットとした女性キャラで唯一の人妻。
新潟県出身、24歳、8月3日生まれ、血液型A、スリーサイズ86/62/88
宇敷美奈子
菊丸が住むマンションの隣室に越してきた女子大生。ポニーテール、ギャルっぽい風貌。隣に住む美人女子大生として菊丸の格好のターゲットになり、頻繁に家の中に上がりこまれて調教される。
静岡県出身、19歳、3月7日生まれ、血液型O、スリーサイズ86/61/87
森尾尚美
演劇部部長で舞台では演者も務める。大道具係を頼んだ菊丸に舞台をメチャクチャにされた。なお、やや目立たないコマではあるが、オチの直前に彼女の胸に乳首がはっきり描かれており、菊丸の妄想以外に作中の現実世界で乳首を公開した最初の人物ということになる(本格的に乳首が公開されるエピソードまでこの後8話の空白がある)。後に再登場し、その際は胸を菊丸に吸い付かれた。
東京都出身、17歳、7月3日生まれ、血液型A、スリーサイズ78/55/80
松本早苗
菊丸が入院した病院の看護士。菊丸に騙されてベッドの中でもみくちゃにされた。
埼玉県出身、18歳、5月16日生まれ、血液型B、スリーサイズ80/56/82
杉下真理子
旅客船で彼氏と心中を相談していた女性。結果的に菊丸のセクハラによって考えを改める。当時はフルネームはおろか名前すら判明しなかったが英知出版版にて紹介された。ただ彼氏の名前は現在も不明のまま。
茨城県出身、19歳、10月29日生まれ、血液型B、スリーサイズ79/55/82
永沢可子
おさわりシスターズ(おかわりシスターズが元ネタ)という3人一組のアイドルグループのリーダーを務める。ロケ先の海水浴場でいずみたちと出会っている。リーダーでありながら全く見せ場(菊丸の餌食になる)の場がなく、復刻版の登場まで名前すら公開されていなかった。
ちなみに3人の名前の由来は「過去」「今日(現在)」「未来(明日)」のアナグラムである。
愛知県出身、20歳、5月6日生まれ、血液型A、スリーサイズ83/60/64
小畑今日子
おさわりシスターズメンバー。目隠しスイカ割りに挑戦するが転んだ拍子にスイカに扮していた菊丸に水着のブラを奪われた。
鹿児島県出身、20歳、7月8日生まれ、血液型B、スリーサイズ82/57/83
川村明美
おさわりシスターズメンバー。今日子に続いてスイカ割りに挑戦。おしりでスイカを潰そうとして失敗し、カメラの前におしりを晒してしまう。
北海道出身、20歳、9月10日生まれ、血液型O、スリーサイズ81/60/82
沢田まこと
美容クリニックのインストラクター。かなりの巨乳の持ち主で自分より貧乳の女性を見下している模様。「バストデール」という胡散臭い豊胸装置を売り込む。乳首公開解禁後の巨乳キャラであるにもかかわらず、その胸を見せることはなかった。
神奈川県出身、21歳、3月3日生まれ、血液型AB、スリーサイズ88/62/85
村岡潤子
水田産婦人科の看護士。白衣の下に黒いランジェリーを纏っていて菊丸曰く「掟破り」。後に再登場するが、この時は脱ぐことはなかった。
京都府出身、26歳、2月28日生まれ、血液型A、スリーサイズ85/61/83
マリアン松本
女子プロレスラーで護身術教室のコーチ。彼女の先輩レスラーである「黒猫マスク(本人は未登場)」に扮した菊丸とスパーリングすることとなり、コスチュームを破られた。
出身地不明、19歳、5月5日生まれ、血液型O、スリーサイズ81/58/84
早坂理恵
スキー場の寝室に忍び込むロッジ荒し。その手口はなぜか夜に人が戻っている部屋に侵入し、犯行現場で着替えるという大胆なもの。
しかしその現場を菊丸に押さえられ、夜這いのパートナーとしていいように利用された。
群馬県出身、2月29日生まれ、19歳、血液型AB、スリーサイズ75/57/79
水田ユキ
水田産婦人科の医師の孫で中学3年生。かなりの美少女で祖父には全く似ていない。高校受験を控えているが勉強嫌いなため、過激なランジェリーで家庭教師を誘惑しては勉強から逃げていた。
しかし後任の家庭教師として登場した菊丸には逆効果で、散々イタズラをされてしまう。
後にいずみたちの学校に入学するが、そこでも菊丸からパンティーを女性の大切な部分に食い込まされたり、胸に吸い付かれたりとひどい目にあっている。
東京都出身、15歳、4月29日生まれ、血液型O、スリーサイズ71/48/75
森川愛
銀行員でいずみたちとともに銀行強盗の人質とされてしまう。後期の作品には珍しく下着姿のみで登場を終えていて菊丸のターゲットにもほとんどならずに済んでいる。
千葉県出身、24歳、10月7日生まれ、血液型A、スリーサイズ84/60/86
早瀬歩
いずみたちの学校の教育実習生。教師としての使命に燃え、問題児である菊丸を強い態度で封じ込めようとする。しかし結局は菊丸にその熱血ぶりと教師としては未熟さにつけ込まれ、罠に嵌められ調教される。特に股間をハードに責められ、危うく「お嫁に行けない体」にされかける。
東京都出身、21歳、5月30日生まれ、血液型AB、スリーサイズ83/56/86
水森さやか
菊丸の家庭教師。連載最後のゲストキャラでもある。ピチピチの躰に自信を持っている。21歳の若さで30人以上の生徒をスパルタ教育で志望校に合格させた凄腕だが、プライドが高く好戦的なのを逆手に取られ、菊丸の調教を受けさせられることとなる。
長野県出身、21歳、10月6日生まれ、血液型B、スリーサイズ88/60/89

男性編[編集]

明智竹丸
菊丸の実弟でおそらく小学校低学年。菊丸とは違い、まじめで常識人。ただ一方で口が達者で要領が良いなど、兄に似た一面も随所で見受けられる。初期に数回登場しただけで出番は終わっている。最終回の明智家の引越しの場面にも登場しなかった。
菊丸の祖父
田舎でひとみと暮らしている。性格は菊丸とあまり似ておらず、厳格な普通の老人。祖母も健在のようであるが登場はしない。離れに浴場を建てたり庭に蛍を放って風情を楽しむなど、かなり大規模な地主でもある様子。
いずみの父
序盤から中盤にかけて何度か登場。作中では一応まともな人物であるが、娘(いずみ)に対しては裸を拝めないことをぼやいたり、素性も明らかでない男(実際、詐欺師であった)と見合させるなど、しばしば変質的性格が垣間見える。リンダの父とは仕事上の付き合いがあり、リンダが原田家に居候するきっかけを作っている。
吾作どん
旅館の宿泊客。宴会場で胸を露出したいずみの腹踊りを観賞し、最後はいずみの大切な部分を直視した。あまりの刺激に頭に血が上り、彼をはじめとする大勢の見物客は次々と卒倒してしまった。
社長
旅館の経営者。正月に巨大な鏡餅を飾り、旅館の発展を願う人物。視力が弱いのかいずみがごまかしのために化けたお供え餅を本物と信じるが、その正体に気づかない故に「お供え餅にヒビが入っている」といずみの大切な部分らしき部位に深々と指を突っ込んでいる。

版元について[編集]

『ハートキャッチいずみちゃん』は複数の版元より出版されている。以下出版社ごとの特徴を記す。

書籍版[編集]

  • 講談社 - 単行本は連載中および連載終了直後は当然連載誌の『月刊少年マガジン』を発行している講談社で発売されていたが、やがて廃刊。2012年現在、入手は極めて難しい。
    1. 第1巻 1983年5月18日 ISBN 4061736108
    2. 第2巻 1983年12月18日 ISBN 406173623X
    3. 第3巻 1984年7月18日 ISBN 4061736353
    4. 第4巻 1985年2月18日 ISBN 4061736485
    5. 第5巻 1985年8月15日 ISBN 4061736620
    6. 第6巻 1986年2月18日 ISBN 4061736760
    7. 第7巻 1986年8月18日 ISBN 4061736884
    8. 第8巻 1987年1月17日 ISBN 406173699X
    9. 第9巻 1987年5月18日 ISBN 4063022080
  • フランス書院 - 1991年から1993年に渡ってフランス書院コミック文庫のレーベルで復刻版が発行された。性行為がないにも関わらず成年コミック扱いされている。しかし、話をランダムで収録した上、完成度の高い後期の話を早々に使い切ってしまったため、巻を重ねるほど過激さの勢いが落ちていく結果を招いた。結局全話を復刻しないまま中断されている。こちらも現在、入手は非常に困難。
    1. いずみスクランブル! 1991年12月31日 ISBN 4829672161
    2. いずみタッチダウン! 1992年1月31日 ISBN 4829672188
    3. いずみジャストミート! 1992年3月31日 ISBN 4829672234
    4. いずみ急接近! 1992年6月30日 ISBN 4829672293
    5. いずみセンセーション! 1993年2月28日 ISBN 4829672463
  • 英知出版 - 2002年に発売。上下2冊の非常に分厚いものであり、完全収録版として長らく復刻を待ちわびていたファンから大いに歓迎された。各女性キャラクターのフルネームおよびプロフィールが追加され、作者による描き下ろしも追加されるなど完成度は非常に高い。ただ、現在では不適切な表現とされる単語が一部修正されている。また、講談社版9巻に収録されていた読切短編は未収録。「ハート編」では師匠に当たる村生ミオとエッチコメディーの同業者であったみやすのんきから祝辞のコメントが、「キャッチ編」では川島よしおが本作を基にした漫画をそれぞれ空きページに掲載されている。版元の英知出版が倒産したため入手は困難となりつつある。
    1. ハートキャッチいずみちゃんPERFECT volume.1 ハート編 2002年5月10日 ISBN 4754232119
    2. ハートキャッチいずみちゃんPERFECT volume.2 キャッチ編 2002年7月10日 ISBN 4754232178
  • 復刊ドットコム - 2015年末と2016年初頭に発売。英知出版による復刻本「PERFECT」を原本として復刻。英知出版が復刻した際には収録されなかった短編2作品(第1巻に「まゆりちゃんセンセーション」、第2巻に「ロマンス1/2」)およびおまけイラストまでがすべて追加収録された。さらに、作者である遠山光自身によるあとがきを描き下ろしで収録。復刊ドットコムによる公式通販では、オリジナル特典として予約購入者全員に「B6サイズ描き下ろしペーパー」が付属され、全2巻一括購入者には抽選で30名に作者である遠山光の直筆サインが第1巻に添えられて発送された[1]
    1. ハート♡キャッチいずみちゃん 全部! 第1巻 2015年11月21日 ISBN 9784835452753
    2. ハート♡キャッチいずみちゃん 全部! 第2巻 2016年1月25日 ISBN 9784835452760
  • コミックパーク - インターネット通販で受注数のみの発行。1冊の単価がやや高く、また画質が少々粗いので注意。

オンラインコミックス[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 復刊ドットコム公式情報

外部リンク[編集]