ノート:チンギス・イルディリム

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チンギス・イルディリムの人名の日本語表記[編集]

当該記事の人物の日本語表記について、私がアゼルバイジャン語の人名表記を基準にしたことの理由を述べさせていただきます。

彼はアゼルバイジャン人でありながら、ソ連によるソビエト体制の下で、アゼルバイジャンの域外でも活躍した人物であり、彼のロシア名の 「ロシア語: Ильдрым, Чингиз」の日本語表記である「チンギス・イリドリム」または「チンギス・イリドルム」 を用いた立項も検討しましたが、彼自身の功績として主に挙げられるものは下記の二点、

かと考えられます。他にもマグニトゴルスクの世界一の製鉄所の設計監理者の一人であるとか、スターリンに粛清された人物である点も挙げられますが、マグニトゴルスクの製鉄所の設計監理者の名前は、マグニトゴルスク製鉄所のロシア語版記事アレクセーヴィッチしか同時期の設計者の名前は挙げられておらず、スターリンに粛清された人物については他にも多数いますので、やはり彼はソ連史の人物としてよりもアゼルバイジャン史の上で、その功罪を含めて大きな影響を遺した人物として、アゼルバイジャン語名を元にした日本語表記を記事名に用いることにしました。特に今年2020年は赤軍のアゼルバイジャン侵攻100周年で、アゼルバイジャン語による彼のネット記事も書かれるようになったようですし、彼を登場人物とするアゼルバイジャン語の映像作品もあります。ロシア語では、ここまで大きく取り扱われないでしょう。

なお、イルディリミエの記事でロシア名の人名を元とした「チンギズ・イリドルィム」の記事名提案もございましたが、チンギズの発音についてはロシア語は語末の有声子音(濁音)は無声(清音)化して濁らなくなり、また日本語表記が難しい"ы"を用いた彼の父称の語尾の"рым" の表記は「リム」または「ルム」が適当かと思います。(一例:ローザ・リムバエワ) ロシア人名で「ルィ」の表記を用いた日本語表記はあまり一般的ではないと感じます。アゼルバイジャン語はロシアとソ連合わせて二百年近く統治されてきた影響があるのでアゼルバイジャン人名でもロシア語の影響は大きいです。チンギスもアゼルバイジャン語とトルコ語の発音例の比較で有声子音の無声化が確認できます。アゼルバイジャン語も近年はキリル文字からラテン文字に正書法が変わったのを機会に無声化した音に合わせてラテン文字表記もされるようになったようです。

以上、理由の説明でございます。--Hirotek654会話2020年5月12日 (火) 08:23 (UTC)[返信]

返信 (利用者:Hirotek654さん宛) アゼルバイジャン語の転写慣例に沿うならば(名の末は無声化されず)「チンギズ・イルドゥルム」が自然であり、また «ры» も「Wikipedia:外来語表記法/ロシア語」に沿えば「ルィ」が一般的な転写かと存じます。
現在の記事名はアゼルバイジャン語読みでもロシア語読みでもない奇妙なものであるとは感じますが、それはさせおき、手元の資料を確認させて頂いたところ、
    • 山内昌之『神軍 緑軍 赤軍』筑摩書房ちくま学芸文庫 ヤ-6-1〉、1996年(原著1988年)、180頁。ISBN 978-4480083067 
では「チンギズ・ユルドゥルム」という日本語表記が発見できました。これは明らかにトルコ語名に基づくものであり、記事名として適切かどうかには疑問が残るため、即時の改名提案先としては留保させて頂き、さらなる用例の蓄積を待とうと考えております。
なお、Hirotek654 さんが ""Yaqub Eyyubov"«Ягуб Эюбов» を例に挙げてアゼルバイジャン語表記の無声化を論じていらっしゃいますが、この両者はカナ表記すればどちらも「ヤグプ(ブ)・エユボフ」と発音されるものであり、「無声化した音に合わせてラテン文字表記」の例には該当しないように思われます(アゼルバイジャン語における "q" のカナ表記につきましては、「ノート:ゴブスタン国立保護区」での議論が参考になるかと存じます)。--Arvin会話2020年5月12日 (火) 11:29 (UTC)[返信]
      • Arvin様、ご教示ありがとうございます。アゼルバイジャン語の"Q"はアラビア文字の"ق"と同じ発音だと考えておりました。同じイスラム圏だから同音だとばかり。大変勉強になりました。アゼルバイジャン語には"G"や"Ğ"もあるのでややこしいですね。ところで、アゼルバイジャン語の転写ルールというものはあるのですか。Wikipediaのアゼルバイジャン語にも「語末子音の無声化、語中子音の有声化が起こることがある」と書かれていますが、その規則はアゼルバイジャン語の転写ルール上では無視されてしまうものなのですか。それとも無声化と有声化についてもきちんと考慮したものなのですか。--Hirotek654会話2020年5月12日 (火) 12:54 (UTC)[返信]
返信 (利用者:Hirotek654さん宛) 正直に申せば、ロシア語の転写ルールすら「ダヴィト・リャザーノフ」・「ダヴィド・ドラグンスキー」のように一貫しているわけではなく、現段階ではいかなる言語についても、転写ルールに完璧なものは存在しません。アゼルバイジャン語にしても、名の末尾の有声音を無声化するかあるいは "ə" を「ア」とするか「エ」とするかについてすら、研究者の間でバラバラな表記が採られております(そもそも日本のアゼルバイジャン研究者自体、私には2、3人しか思い浮かびません)。やはりこの分野では研究の蓄積を待って、記事立項の際にはそれらの僅少な用例を参照しつつ、手探りで記事名を決定してゆくしかなさそうではあります(とはいえ、"Bakı"のように "ı" はやはりウ段で転写されることが多い、というのが極々個人的な感想ではありますが)。--Arvin会話2020年5月12日 (火) 15:57 (UTC)[返信]
返信 (利用者:Arvin様宛) 、ご返信ありがとうございます。元々本記事を立項しようと思い立ったいきさつは、「赤軍のアゼルバイジャン侵攻(」記事(以下、「侵攻記事」といいます)を新規作成したいと考えまして、(まだ作成前ですが、)侵攻記事の関連人物の記事を事前に立項することにより侵攻記事の内容を補完補強したいという意味合いで、本記事を立項した次第です。今後、ソビエト社会主義共和国側のアゼルバイジャン人のトップであると見做される人物である「ナリマン・ナリマノフ」と、民主共和国側の将軍であり日露戦争の旅順口の攻防戦にも参戦していた「サメド・ベイ・メフマンダロフ」の記事を立項してから、侵攻記事を立項する予定を考えております。いまはアゼルバイジャン史と全然関係ない分野の記事を数稿執筆中なのですが、それを早目に仕上げて「ナリマン・ナリマノフ」の記事を近日中に立項するつもりです。私の至らない内容の立項記事でも、ArvinさんはじめWikipediaの利用者の皆様の訂正修正の編集を通じて良くなっていくものだと信じております。次回以降の立項記事については、立項のお知らせは致しませんが、厳正な目で添削していただき、また修正していただきたいと存じます。--Hirotek654会話2020年5月14日 (木) 01:41 (UTC)[返信]